生き物の世界Day1
<ビオトープづくりプロジェクト始動!>
5・6月のテーマは「観察」で、生き物を対象にします。
そこで、昆虫だけでなく、植物や水生生物も観察できるように、ビオトープ作りをしていきます。
①イントロダクション
ビオトープ作りに向けて、「こんなビオトープも作れるよ」の紹介動画。
木曜クラスもも土曜クラスも、最初は元気にはしゃぎ回ってましたが、動画のパワーはすごいですね、この通りです笑
②材料獲得ミッション
駅前の商店街にあるスーパーに、発泡スチロールをもらいにいきました。
「なんてお願いすればもらえるかな?」と作戦会議し、いざ出陣。
初めて(?)店員さんに話しかける子にとってはとても緊張したようで、お店に入って「やっぱ無理!」とバトンタッチした子もいましたが、他の子がバトンを受け取り無事お願い成功!
あるいは「お金払わなきゃもらえないんじゃない?」と心配する子もいましたが、ちゃんともらえました!
※ちなみに事前に僕がお店に言ってあるので、突撃訪問ではないですよ笑
③公園フィールドワーク
(1)クヌギの木発見ミッション
部室(倶楽部なので部室と呼びたい)から5分ほど歩いたところに、藤が丘公園という公園があります。
植物、昆虫、水生生物、鳥、爬虫類など、生き物が豊かな公園なので、今回のテーマにぴったり!
ということで早速フィールドワークに行き、初めのミッションは「クヌギの木探し」。
クヌギの特徴を伝え、一本一本「これかな?」と気を観察しました。
(クヌギの特徴、覚えてるかな?お子さんに聞いてみてください。実際は、「幹はゴツゴツ」「樹液が出てる」「葉っぱは平たく、周りはトゲトゲ」です。)
(2)公園探検
どんな生き物がいるのか、公園をぐるっと回りながら探してみました。
公園には「こんな生き物がいるよ」と看板がよく立てられていますが、こういうのも案外じっくり見る機会って少ないかもしれません。
もちろん、ここに書かれているより遥かに多くの生き物がいます!
(3)アメンボ捕獲ミッション
そして最も紛糾したのがこちら、アメンボ捕獲ミッション。
特に土曜クラスでは「チームで協力してアメンボを捕まえてね」というお題に対し、1ラウンド目は案の定みなバラバラに笑
15分使った結果、一人の子がファインプレーでアメンボを捕獲するも、他の子達が手持ち無沙汰だったり戦意喪失していたため、「チームで協力して」いないという判定をし、クリアならず。
そこで、延長覚悟で第2ラウンドをすることに。
ただし、第1ラウンドでの振り返りをし、「作戦を共有してなかったこと」「役割を各自が明確に認識していなかったこと」を反省し、再び作戦会議に。
「二手に分かれて挟み撃ちをしよう」「じゃあ2チームに分けて、僕が追い込むね」など、ようやく議論が進みます。
そして最終的には見事アメンボを捕まえることに成功しました!
しかし1人は果敢にもドブの際まで踏み入った結果、追い込みに多大な貢献をするも、最後の最後で足を踏み外しドブDiveしました笑(もちろん「無茶すると落ちるぞ」と伝えていましたが)
でもその勇気が素晴らしい! その後彼のために心配してズボンを貸してくださったり、替えの服を持ってきてくれようとしてくださったお母さんたち、ありがとうございました!
ちなみに木曜クラスは平和に(笑)進み、捕獲こそできなかったものの、カッキーも参加し最後に1匹ゲット!
「よく観察したら、アメンボは水しぶきや波紋の反対側に逃げる、という特性があるとわかったから捕まえられたんだよ」なんて、僕も鼻高々に子供達に伝えちゃいました笑
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ということで、土曜クラスにおいてはアメンボミッションのために時間を延ばしたのでした。すみません
<まとめ>
さて、今回のセッションは僕にとってもチャレンジでした。
それは今回3つあり、
①町の人と関わりを持つ
②フィールドワークで遊びながら学ぶ
③協働が起きるミッションを取り入れる
というものでした。
実はこれらは、これまで僕が「教育の”仕事”としてはやってこなかった方法」です。
とはいえ、ボランティア的に個別に子供たちの伴走をしていた時にこれらの方法を試してきたので、効果やある程度の方法は思いついていましたが、現在も試行錯誤中です。
ではなぜこんなことをやっているかといえば、それは共育倶楽部という名前に込めた想い故です。
共育倶楽部はその名の通り「共に育つ仲間の集い」です。
ですので、一貫して育みたいのは「協働」というコンセプトです。
木曜クラスを経て、土曜クラスから↓このようなボール↓を導入したのも、「会話のキャッチボール」を具現化し、協働に向けた「対話」を学んでもらいたいからです。
そして「教室の中」で「先生と生徒」「同級生」のような限られた関係性の中だけで育つより、多様な年齢の人と関わりながら育つ方が、競争意識よりも協働意識が芽生えると思っています。
(同じ学年だとどうしても比べやすいなと。あと、学校だといずれ「先輩と後輩」という年齢の階層も出てきますが、「年上だから偉い」という固定観念も何とかしたいものの一つです。)
だから、外へ出て町の大人とも関わってもらいますし、クラスも学年混同にしています。
加えて、「遊び」と「学び」の垣根をなくすことも大きなハードルです。
遊びは「それ自体が目的で、自発的に始まり、集中と学習が起きやすい」のですが、それだけなら子供たちだけで完結します。
なので、そこに僕のような「ファシリテーター」が加わることで、「深い学びが起きる」ようにすることが僕のミッションだと思っています。
それは例えば、今回のクヌギ探しやアメンボミッションのように、「子供時代の遊び」にちょっと味付けしてみる、というように。
長くなりましたが、こんな風に学んでいくのが共育倶楽部の学びのあり方です。
来週からも、引き続き試行錯誤の連続で、予想外のことも起きるかもしれませんが、みなさんのご理解をいただけると嬉しいです
なにかお気づきの点がありましたら、どんな些細なことでも構いませんので、コメントください!
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