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犬、飼おう〜episode II

〜愛犬コロンを16歳8ヶ月で看取るまでの記録〜

産まれて初めての4時間の長旅をし、我が家に到着。
一番最初のご挨拶は、カーペットにオシッコだった〜(笑)

小学2年生と個別支援学級3年生と生後3ヵ月のコロンとの新しい暮らしは、可愛いがモリモリすぎて、なにがどう大変とかはあまり覚えていないのだけれど、長男はコロンより先に犬小屋(ケージ)に入るほど犬化、長女はご飯をあげたりむやみに抱っこをしたりと、意図せずに小2にして早くも母性が開花することになる。

2011年2月のある日、厚さ5センチほどの座布団に何度もつまづくようになったことが気になり経過観察しているうちに、ソファー、タオルケットに立て続けに粗相をし、明らかにおかしいことに気付く。
かかりつけ医に行くと腰椎椎間板ヘルニアの診断。 
やっぱりそうかぁ…
痛み止め注射と投薬で一晩入院し様子を見ることになったが、2日も経たないうちにみるみる状態は悪化し、全く歩けなくなった。
可哀想で愛おしくて見ているのも辛い。
動物夜間救急病院へ緊急入院することに。

「入院期間は1週間が目安です。手術費用は32万円です。宜しいでしょうか?」と確認されたが、手術以外の選択肢はない。
出張中の夫に電話で伝えると「お金はかかっても仕方ないから手術して!」と1秒も迷わず言ってくれたのは、一瞬、神だと思った(笑)
麻酔のリスク、手術後リハビリに通う必要があること、必ずしも歩けるようになるかはわからないことを説明され、承諾のサインをした。

その日の夜「これから手術に入ります」と連絡が入る。手術中にもしものことがあった場合にかけつけられるようにだ。
その日は晩酌はせず、深夜まで手術終わりの連絡を待った。

翌日からの8日間、毎日ご飯を届けた。
面会に行くと「早く帰ろう」と言わんばかりに、半身麻痺した身体を引きずってドアの方へ這っていく姿は、晩年の姿と重なり、今も思い出すだけで切ない。

夫と面会に訪れた帰り道、「もし次飼うなら、違う犬種だなぁ」と、サラリと言った。あんな幼気なコロンの姿を見た直後に…だ。引かれる後ろ髪もないのか?
「はぁ〜?!私はコロンが最初で最後!こんな痛くて悲しい思いはもうしたくない!辛すぎる」と怒ったし、泣いた。

夫はセンシティブな場面で余計な一言を言う習性がある。
長男を出産した時、いきみの後遺症で顔のうっ血が酷かったのだが、「どうしたの?顔が凄いことになってる」とサラリと言った。「頑張って産んだからね!!」と怒りが込み上げ、「言われたこと一生忘れないから!!事あるごとに蒸し返すからね!!」と宣言した。
今もこうして蒸し返している(笑)

退院後はまだ麻痺が残っていながらも、オムツをしながらリハビリに通い、家でもあんよの練習を重ね、手を貸さないで四つ足で歩けるようになるまで1ヶ月半くらいかかった記憶。

5歳や6歳で病気になるとは全く思ってもいなかったので保険には入っておらず、手術費用、かかりつけ病院での費用総額は振り返るのも恐ろしい。

市販のオムツカバーは胴長さんには合わず、試行錯誤して作ったのだか、それだけは楽しい思い出となっていて、ただただ可愛いという感情だけでは飼えないのだと、無知とは恐ろしいことだと、今だから思う。

胴長さんは市販のオムツカバーが使えなかった

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