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舞台『夏の砂の上』~山田杏奈さん~

11月10日。世田谷パブリックシアター(芸術監督・白井晃さん)。舞台『夏の砂の上』を観た。作は、松田正隆さん。演出は、『母と暮らせば』の演出や。『チャイメリカ』などを手掛けた栗山民也さん。キャストは、主演田中圭さん。脇に西田尚美さん・山田杏奈さん・松岡依郁美さん・粕谷吉洋さん・尾上寛之さん・三村和敬さん・深谷美歩さん。

今回の舞台を観て、改めて思ったのは。劇作家『松田正隆』さんの言葉は、実に分かりにくく興味深い。其ゆえにその世界感にのめり込んでしまう。その分かりにくさの中に、その人自身の何かしらが隙間見える気がするのだ。見えた瞬間が、もしかしたら見えてないのかもしれないけど。見えたと思った瞬間がとてつもなく興奮する。

実際、そういうもんじゃないですか。人間て。人間てとかそんな壮大なことではないんだけど。日常でそんな簡単に確信的な言葉なんて発しないじゃないですか。色々あるんで生きてると。何かしらに諦めて日常の残酷性と戦ってるわけで。それをいちいち言葉で発散しないから。する人もいるけど(することが悪いことではないし、した方がいいんじゃないかな)。私はしないわけ。その本質的な言葉では私は言葉に出来ないから私は。何かの事柄にすり替えて言葉を発することしかできない。でも、実際そういう人のが多いと思う。

https://youtu.be/BNBUR6g-H8Q


だから、私が思うに。あくまで私は。私は言葉より、ふとした時の、その人の仕草やかすかな動きでその人の感情とか、その人が見える気がする。言葉は盛ったり嘘をつけるから。まぁ、仕草や動きも嘘つけるんだけど、それを言ったらもとも子もないんで。そこは許してほしい。その上で話を進めますね。そもそも、目も嘘つけるって言ってる人間なんで私。矛盾する点は自覚してますからね。はい。よろしくお願いしますね。(笑)

例えばなんだけどもね?。相手が『そんなこと思ってないよ。そうじゃないよ』って言うたとしよう。だけど、体は私の方に若干向いていなかったり、一瞬目が違う方に向いたとか。手が微かに動いたとか。色々あるけど。微かな動きなだけで、人間の感情が漏れていたりするんですよね。相手も動揺しているんだと思うんだけど、その動きを見た自分自身も色々考えてしまって動揺してしまうものだ。まさに、それこそ喉が渇いてくるようで。その瞬間って妙に静かな時間な気がする。そして時間がとてつもなく長いんだよな。うん。

私が言いたいのは、決して本音が大事と言いたいわけではないのよ。本音を言った所でその行動が適切かどうかは、分からないので正解とは思わないわけ。結果より、結論より過程が大事だと思っているので。最後は結局は誰かがってなるんですよ。それを少しでも和らげる為には過程なんです。誰もが結果に納得っていうはないと思うので。難しいねぇ。本当に。ねぇ。わかんないけどね。うん。

https://youtu.be/4Cy15aXbNKI


今回、山田杏奈さん。生芝居は初めて観たんだけど。まぁ、彼女の初舞台なので当たり前なんだけどね。山田さんんのお芝居は大好きです。目力もあるし、指先まで丁寧に表現していそうで。芝居にエネルギーがあるし、彼女の言葉は独特で興味深い。ついつい目で追ってしまう。個性的な方は凄く大好き。今回観に行けて凄く嬉しかったですね。誰かの初舞台って一生懸命さが隙間見えて、見ていて楽しくて大好き。今回の舞台で、懲りず山田杏奈大先生がまた舞台をやってくれると嬉しいなと思う。


私は楽しかったわけ。

ありがとうございました!!!

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