悠霞 栞
パライバトルと神が呼称する世界の、人間が暮らす世界、死後の人間の価値を定め良き者を保管するもの、要らないものを捨て消滅させるもの。 それらが紡ぐ話とは
私の作った超短編小説と詩のまとめ
創作短編小説「醜悪なもの」計5話まとめ
鑑賞直後とかの感想まとめ
記録。己の存在を犠牲に、灰色のあの子は頑張っていた。だからある日気になった。もし、選別す…
沼芥は飽きた。選別者は飽きた。終わらない世界、終わらない仕事。終わらない役目。飽き飽き…
暗いくらい部屋。光の一つもなく。ただそこにじっとしているだけの者。 閉じて、排除して…
人は言った。かの革命家は死後真面な世界に行かないと。ある少女は事故で亡くなった友を思い墓…
それらは綺麗に飛んでいた。そうして南から北へ飛んでいく。帰っていく彼等を見上げて、ああな…
次に落ちてきたのは希望に満ちた青年。青年は困惑した。意義を、正義を、大義を掲げ真っ当に生…
私は死んだ。パライバトルと呼ばれる人々の世界で私は事故で死んでしまった。そうして、私は…
暮れていく、薄暗くなっていく。その景色がとてもきれいでこの数刻が、この一瞬がずっと見て…
消える。散る。消えた。散った。私の花。私の宝。 行かないで。消えないで。その言葉も空…
慎重に、確実に。そして相対する者へ誠実に。相手を傷つけず、思いやりを持って、思慮深く行…
黒が明るくなっていく。明るく、明るくなって、真っ白になる。 それはもう黒であったと認…
あげない、あげない。絶対に私のもの、私だけの宝物。 その輝きは、美しさは、愛らしさは私だ…
キラキラ、きらきら。暗闇の中輝いている、煌めいている。日頃の疲れが吹き飛んでいくほどその…
小さな、小さな青。淡くて、澄んでいる。 小さなその青は集まり、集団を形成し、濃く透明度が…
切れ端の屑。捨てられる運命。悔しい。悔しい。必要とされない己。 屑。屑。塵屑。 ああ…
ゆらゆらとはっきり見えず。とろとろとした愛情に。ふわふわとした夢に。桃色のそれらに夕焼…