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くも膜下出血 術後がキツかった話

◆THE・病人

頭には枕+アイスノン、口には酸素マスク、胸には心電図とるための機械
両腕には点滴の管、尿の管、おむつ的なもの、着圧ソックスをはかせてもらっていた。

◆術後は脳梗塞に注意

術後2週間はハイリスク期間で、「血管攣縮(れんしゅく)」という脳の血管が細くなるという現象がおきて、脳梗塞を起こす危険があるため気を付けなければならないそうだ。 

◆とにかく痛くて

動脈瘤が破裂したのは右こめかみの上あたりの血管だったそうだが、
コイルを詰めた患部が痛いとかじゃなく、全体的に頭が痛い。表現しがたい痛み。四六時中ずーっと痛い。痛いということしか考えてない。
「うーー」「いたいー」と唸って、目をつぶっても眠れない。ベッドでのたうち回っていた。
うなりながら何度も掛け時計の針を眺めるが、体感的には全く進まない。

鎮痛剤としてロキソニン(錠剤)が処方されたが、服薬間隔は6時間。
この時は薬よりも痛みが勝っていたので、気が狂うかと思う位長く感じた。
「やっと薬を飲めた喜び」よりも「飲んだ後に次また飲めるまで待つ苦痛」のほうが辛かった。

起きているのか寝ているのかあいまいな状態で、自分史上初めて「痛い」と感じる状況が長く続いて、紛らわすものもなく、少しパニくっていた。

◆痛すぎて訳がわからない

痛すぎてだんだん気持ちがとがってしまい、「楽になる方法ないんですか?!」と先生に突っかかってみたり(すいません)、何かに頼りたい気持ちになって最近亡くなった祖父と伯母に心の中で助けてとお願いしてみたり‥旦那が自宅から持ってきたタオルが心の拠り所だったぐらい気持ちが落ちたりしていた。

コロナ禍のため家族のお見舞いもNGで、不安から神経過敏になって、もともと強くないメンタルが乱高下してグニャグニャになってた。

◆さまざまな方法で痛みを緩和

先生や看護師さんたちが
鎮痛剤以外にも痛み止めの座薬や点滴の追加、筋肉注射など様々な方法を提案してくれた。

座薬は横になった状態で一瞬で投入。羞恥心を感じる隙も与えない神技。(終わってから申し訳なくて謝った)
座薬もさることながら、私的には筋肉注射が抜群の効果だった。打ってもらった束の間、10のうち明らかに8から7ぐらいまでぐっと緩和したのを実感した。医療が進んでいることに本気で感謝した。

◆看護師さん後日談

後日多少笑顔が出るぐらい回復してきた時期に、何人もの看護師さんからかわるがわる「あの時と同一人物とは思えないね(ニコッ笑)」と言われた。つまり笑顔の逆ということは‥結構なひどい感情表現していたのかと思い、謝った。皆優しい。

◆痛みと欲求の優先順位

いつもならとても考えられないが、この時ばかりは痛すぎて食欲というものが全くわかなかった。点滴してたからもあるけど、体が頭痛に全面フォーカスしすぎて、胃袋は後回しだったんだろう。
「食欲があるって健康なんだ、良いことなんだ」としみじみ感じた。

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長々読んでくださりありがとうございます。

つづく予定です。

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