【バックナンバー】vol.14-2 日本の寄付文化について、どう思う?改善の必要性、可能性はある? (原)
本記事は執筆者である原さんにかわって、延岡が公開しております。
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日本の寄付文化について、原さんはどのように思っていますか?
改善しなければならないとお考えでしょうか?
その場合、どのような改善策が考えられるでしょうか?
NPOを起業してから、数え切れないくらいたくさんの人に「活動資金はどうやって捻出しているのですか?」と質問されます。日本の寄付文化について語る前に、僕が代表を務めるコンフロントワールドの資金源について、少しだけご説明をします。
そもそも、NPOの資金源には
①寄付
②会費
③事業収入
④助成金
⑤融資
の大きく5つがあります。
まず、⑤融資に関しては、日本のNPOではそれほど浸透していないので、多くの団体が①~④を資金源として活動しています。
そして、助成金に関しては、例えば外務省やJICA、公益財団からの助成金が挙げられますが、案件の多くで「法人格を取得してから、2年以上の活動実績がある」という条件が設定されています。そのため、コンフロントワールドのような誕生間もないNPOでは、自ずと資金源が①~③に絞られます。
現状、僕らの資金源を割合で表すと、寄付が6割、会費、事業収入がそれぞれ2割といった感じです。そのため、「どうしたらもっと寄付を集められるようになるのか」については、実務に携わる中で、毎日のように考えています。
今回、延岡さんから日本の寄付文化に対する意見や改善策を質問されましたが、専門的な内容はファンドレイジングの専門家、”ファンドレイザー”の方たちが書いた本や記事に譲るとして、「NPO法人を起業し、実践を繰り返す中で、僕だからこそ言えること」に絞って書きます。まぁ、僕のトライ&エラーから見えたこと、ですかね。
自分で言うのもアレですが、これからNPO、とりわけ起業の道に進みたい人にとっては、間違いなく参考になる内容です。また、普段から僕の活動を応援して下さっている方たちには、「裏話」的な要素があって面白いはずです(笑)
楽しんでください!
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日本の寄付市場は他の「先進諸国」とは比べ物にならないぐらい小規模なものだ、というのは有名なお話ですよね。
数字的な話に関しては、すでに延岡さんがデータを挙げているので割愛しますが、これは実際にファンドレイジング、とりわけ寄付を通じたファンドレイジングをする過程で、実体験で感じていることですね。(本来は寄付を集めやすい)NPOの形式で起業することを決めた時、「日本でNPOやるのは大変だよ。寄付、集まりにくいからね。」と知り合いからズバッと言われたのを今でもハッキリ覚えています。
約6年間アメリカに暮らしていた方から、こんなことを言われました。
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