お多賀さんぶらり
「ガチャコン」に揺られて18分、多賀大社前駅に到着。
初詣輸送などに対応してなのか両側ホームを持つ4面2線で行き止まりのホーム。その反面、レトロな雰囲気漂うこじんまりした駅舎。窓口シャッターが「閉店ガラガラ」している無人駅だ。併設するコミュニティハウスでは観光情報の他、多賀町出身でプロ野球「楽天」の則本昂大投手の特設ブースがある。最多奪三振を5回のシーズンで達成。さらに、「マー君」こと田中将大投手以来のパ・リーグ新人王も獲得した。東北で活躍するエースピッチャーがこの町から誕生したのは地元では誇れる存在なのだろう。
駅から参道を歩くと近江牛の名店「千成亭」や揚げパンの店、もちろんあの銘菓「糸切り餅」の二大巨頭「多賀や」と「莚寿堂本舗」も。本当は「糸切り餅の天ぷら」を頂きたかったが、売ってる店が休日しかやってなく断念。糸切り餅もセット売りしかない。後でライブで嵩張るのは避けたい上、日持ちもしない。またリベンジして買うことにしよう。
そして、やってきた多賀大社。県民は「お多賀さん」と呼び親しむ。やってくるのは数年ぶり、過去にはご祈祷や七五三などで個人的にはお世話になった。
右側にある太鼓橋はやっぱり登りたくなる。それでも、急傾斜で降りるときは慎重に行かないと。そして、雨で濡れていて、非常に怖い😱とはいえ、ノスタルジーを感じてしまうからやめらんない。
手水を済ませて、本殿へ。コロナ対策からか鈴は撤去されていた。そこで僕はWOMCADOLEライブの成功とツアー完走を祈った。
お祈りを済ませると今度は境内のお蕎麦屋「寿命そば」へ。昔来たときはここで甘酒を飲んだことがある。かつて飲んだときは未成年で「酒」というワードに敏感に嫌がってたのを覚えている。それでも、甘ったるくてホットで飲んだからじんわりあったまったのを覚えてる。
そんな思い出とともに、今回も注文。冷やしバージョンだ。しばらく待って出てきたお盆の上には、甘酒、塩昆布、見えてないがおろし生姜も。ホットのときは単体だったのと、店の先の畳ベンチでテイクアウト飲んでいたからちょっと違う。でもいいや。
まずはひと口。汗ばんだ夏の冷たい甘酒は五臓六腑に染み渡る。最近では熱中症予防の効果も言われているから、前よりはおいしさが分かるようになっていた。付け合わせの生姜もええ香りだ。
数年ぶりにやってきた「お多賀さん」。由緒正しく、「お伊勢さん」こと伊勢神宮と縁が深いぐらい荘厳なこの場所は心洗われる。甘酒美味しかったし、街並みも昔から変わってない。比較的クルマの方がアクセスしやすい環境ながらも鉄路で行くのも悪くないし、次の次の列車までの1時間半あれば余裕で観光できる。
今度来たときは色々あって買えなかった「糸切り餅」を買って帰りたい。