山陽電車でヨルシカ聖地探しの旅
2024年9月28日にYouTubeで公開されたヨルシカのライブ『月と猫のダンス』。同年4月に東京の有明アリーナで行われたライブの全編がYouTubeで公式公開された。ヨルシカのライブでは演奏する後ろのスクリーンに映像が映し出されて、生演奏とともに流れる。この中にある映像に見慣れた電車が映ってた。
あ、山陽電車や!!
神戸から明石、姫路を東西に結ぶ準大手私鉄「山陽電気鉄道(通称“山陽電車”)」のシルバーの電車「3000系」が映り込んでいた。こうなると聖地巡礼したくなるし、鉄道好きとしてはなんとしてでも特定したい。そう思って、公開翌朝から沿線へ繰り出した。
ロケ地の特徴
スクリーンショットをメモにして探す。
特徴としていくつか洗い出した。
古い柵
白い家
駐車禁止看板
奥が明るく開けている(JRとの並走区間?)
右に赤い建物
路地裏
これだけあっても、カットの映像は不鮮明で、電車の行き先が姫路方面なのか神戸方面なのかわからない。それでけっこう翻弄される。
阪神+山陽電車で探す
大阪梅田から乗って、
舞子公園→霞ヶ丘→板宿
なんとなく神戸っぽいと思いつつ、寄り道しながら探す。しかし、なかなか見つからない。
シーサイドチケット
痺れを切らした僕は姫路まで捜索範囲を拡大。現金を下ろして、シーサイドチケット(2400円)を購入した。最初は現金不足、ATMが見つからずでICOCAだったが、このままでは埒が開かず、買ってしまった。
じゃあ最初から買ってたらよかったやん。
姫路で休憩
姫路まで行っても見つからず、お昼ご飯を食す。平らげた後に、地図アプリで探す。よく見ると電車が左からカーブしてるのが気になった。これを元にもう一度探すと、よく似た白い家を発見。それをストリートビューで見ると
ピタリや!
上記特徴にある看板や白い家と一致した!
山陽塩屋駅
姫路から直通特急と普通車(各駅停車)を乗り継いで「山陽塩屋駅」に降りた。JR塩屋駅と隣接しているが、乗り換え駅ではなく、山陽電車の特急、JRの快速双方とも停車しないこぢんまりした駅だ。
ここや!
歩いて5分で着いたのがここ。動画で言えば「8分すぎ」で映ってるカットだ。カーブ上にあるためにかなり見えづらい。2往復しても見つからないわけだ。
電車がやってきた。「3000系」ではなく、新型車「6000系」。これはなんでもよく、特急でもいいし、直通相手の「阪神電車」でもいい。同じ角度で撮れれば。
山陽電車、阪神電車だけでなく、JR神戸線の普通列車や新快速なども仲良く並ぶ。わずか3編成しかいない阪神電車「9300系」と新快速の指定席「Aシート」が並走するレアな光景を収めた。
もう2ヶ所も
しばらく山を登ると、8分前後に出てくるもう2カットも収めることができた。狙ったわけではなかったが、スクリーンショットと一致して即撮影。一気に聖地巡礼できた。
滝の茶屋駅までぶらり
塩屋の街から「滝の茶屋駅」までひと駅歩く。街並みは坂が多い神戸らしい街並み。僕が3歳まで住んでた「緑地公園駅(大阪府豊中市)」の風景に似てて懐かしかった。あの駅も千里丘陵という坂の多いところだし。
本当は塩屋漁港を見渡すカットも撮りたかったが、DVDのチャプター画面でしか見られず、スクリーンショットは撮ってなかった。家に帰ったら見返してまた捜索しよう。
鉄道好きはこういうのが大得意。YouTubeでもそれを活かす対決企画があったり、「ジオゲッサー」という位置特定ゲームもよく聞く。しかし、いくらファンでもいざ探すとなると一筋縄ではいかない。ムービーのロケ地を選ぶときもこういう隠れ家みたいなところを攻めた節がありそう。カーブ線路の死角にあるのがそんな感じだった。苦労したが、自分見つけられただけ甲斐はある。