電動アシストレビューと気をつけてほしいこと。
僕は遂に念願の電動アシスト自転車に乗り換えることができた。高校時代から約8年使用し、ブレーキの異音やタイヤのすり減り、車体や鍵穴の錆など古さが目立って、パンク修理してもらった際に自転車屋の店員さんから「もう替え時」と言われるほどガタが激しかった。また、近江盆地の比較的平坦な地形と比べ宇治市、伏見区近辺は高低差が激しく、特に宇治川を越える橋や伏見区桃山周辺は長い坂道となっていて、行けるところに限りがあったし、体力的にきつかった。また、強風の日は自転車を漕ぐのが億劫になる程、精神的にもきつかった。免許はあって「車か原付にすれば?」と思われそうだが、「ペーパードライバー」の僕は買う自信がなかった。そんなトータル判断で少し金を掛けて、そして、乗り慣れたものに限りなく近い電動アシストにした方がいいと思って買い替えた。すると、驚くぐらいにサイクルライフが劇的に変化した。そんな電動アシスト自転車のレビューやそれにまつわる我が家でのエピソードを交え、買うときの注意点などを綴っていく。
車種概要
今回乗り換えたのはヤマハ発動機製「PAS Cheer」という車種。「桜紀行」で乗ったものと同じ会社が製造したもので、タイヤは26インチサイズ、本体価格は9万円弱。アシストは3つのモードがあり、「標準モード」、一番強い「強モード」バッテリー消費を抑える「オートエコモードプラス」があり、坂や平坦など道路状況によって使い分ける。そして、ギアも3段階の重さがあり、そこは今まで通り。左ハンドルにはメーターが付いていて、現在の速度、充電量、モードごとの可能な残り走行距離を切り替えて表示できる。
比較的廉価ながらも、基本的な電動アシスト性能は揃っているし、電動アシスト自転車を日本で広めたパイオニア的存在の“ヤマハブランド”という安心感があって、初心者には使いやすいのではないだろうか。
オプション
自転車屋での引き取りの際は、安心してサイクルライフを送るべくいろんなオプションを付けた。自転車には必須の防犯登録を始め、向こう3年間点検無料、修理費10%オフ、サドル盗難防止ロック、速度メーター防水カバーetc。計9千円余りは掛かったものの安心安全のためなら厭わなかった。トラブルがあると萎えてしまうこともあった過去もあって、未然に防いで、心配フリーでいたかったのだ。
劇的変化
通勤や買い物で使い始めると驚くほど楽になった。加速はずば抜けて速いし、向かい風でも安定して時速20㎞以上のスピードを出せる。さらに所要時間もこれまでより5分前後短縮でき、坂道の時間短縮はさらに顕著でらくらくだ。
「なんでもっと早く買い替えなかったんや!」
こんなことを思うほどの劇的変化。決断して大正解だった。
じいちゃんと電動アシスト
そんな僕ではあるが、逆に我が家では買って少し失敗したエピソードがある。僕の祖父のために電動アシストを買ってあげたことがあった。しかし、両親の話によれば、普通のと勝手や乗り心地が違うせいか、祖父はあまりお気に召さず、乗らなくなってしまったことがあった。もしかすると、説明が足りてなかったこともあるし、新しいものに慣れないこともあったかもしれない。いくら便利でも、使いこなせなかったりしたら宝の持ち腐れだ。僕自身百均で買ったものをこんな風にしてきた過去があった。高い買い物はじっくり検討しないと。
結果的に
そんなわけで、僕は事前に店で試乗してもらったり、“実践的試運転”として先日の「桜紀行」で乗車するなどして慣れるようにした。また、自転車屋で見て回ったときも使い勝手の違いやメーカーごとの性能や特殊な技術など店員さんの話にもじっくり耳を傾け、頂いたカタログを参照した。結果的に僕は感動するほど気に入るまでに至った。
楽だけども、慎重に。
今回は買い替えた電動アシスト自転車をレビューしてみました。電動アシストだと加速性能、機動力が大幅に上がりますし、これまでより行動範囲が広がって非常に楽にはなります。ただ、普通の自転車よりいい値段しますし、良く考えないと先のような事態になってもったいないことをしかねません。楽な一方で、様々な危険や取り扱いの細かさもあります。プラス、チェーン店の自転車屋だとオプションサービスもあったりするので安心材料として付けておいて損はないかと思います。新生活、進学で新品の自転車を購入された方は多いとは思いますが、電動アシストは以上のことを気を付けた上で快適なサイクルライフを送ってほしいと思います。