ありがとう北陸本線、これからもよろしゅう
北陸新幹線が金沢から敦賀まで伸びる前夜。北陸本線の同じ区間が「並行在来線」としてJR西日本の手から離れ、第三セクターとして移行する。石川県内(金沢〜大聖寺)は「IRいしかわ鉄道」福井県内(大聖寺〜敦賀)は「ハピラインふくい」に各々引き継がれる。
一時期は滋賀県米原から新潟県直江津まで300㎞を超える距離を誇った大幹線も滋賀県と福井県嶺南地方を地盤とするわずか40㎞台まで短縮。調べてみると京都〜大阪間ぐらいしかない。
「特急街道」という異名を取るぐらいバラエティ豊かだった特急も区間短縮や全廃が相次いだ。それで飛び交うキーワードというのが…
ありがとう北陸本線
金沢駅では寄せ書きブースが設置され、これを掲げた記念乗車券や記念料金券(特急券)も発売された。僕も料金券だけネットでゲットした。乗車券は売り切れで間に合わず…
北陸本線に育てられたYuki
僕自身、北陸本線に育てられた1人である。大阪北摂から滋賀県高月町にやってきて、4歳手前から高校卒業まで国鉄生まれの普通列車から新快速までお世話になりつつ、たくさんの特急を見てきた。
一番の思い出「しらさぎ」
毎日見ていた特急「しらさぎ」は思い出が深い。遮断機レスの踏切に対して警笛を絶対鳴らしていて、ブチかますと言わんばかりの爆音だった。
3歳当時、高月に来て初めて見た「青いしらさぎ」こと485系、それを置き換えた新型車、「はくたか」から集団で引っ越してきた現在の車両まで多彩だった。
2003年までは「加越」という米原〜金沢間の特急もいたが、「しらさぎ」に吸収合併。1990年代には「きらめき」という特急もいた。米原、福井、金沢のみに停車する最速達列車だったが、停車駅増加で「加越」と合併した。
近所へ迂回してきたサンダーバード
琵琶湖の西を走る「サンダーバード」や「雷鳥」、寝台特急がやってくることもよくあった。風が強いときにこれらを見ると「あ、湖西線やられてとる😅」とは思うもの。滋賀のあるあるソングや映画の1ギャグにもなるぐらいのやつだ。だけども、普段は見ることはできないから興奮したものだ。
トワイライトエクスプレス
大阪〜札幌を走った豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」を塾帰りや家の近所で激写したことだってある。迂回+遅延で珍しいシーンだったり、クルーズ列車「特別なトワイライトエクスプレス」など今では貴重なものを自分のスマホに収められた。写真以外でも中学校で授業中にバレない程度によそ見したら通過してったこともあった。
沿線民だから
「ありがとう北陸本線」をいろんな人が言ってはいるが、元沿線民の僕にとっては負けられない愛は強いし、言いたいことは山ほどある。誰よりも語り尽くせる自信だってある。マウント取るつもりなどないんやけど。
消え失せない、さよならじゃない
とはいえ、北陸本線が完全に消え失せるわけではない。僕の故郷を含めた40㎞はしばらく残ることにはなるし、これまでの「しらさぎ」「サンダーバード」は「北陸新幹線リレー特急」という形で残ることになる。
陣容がそこまで変わることはない。特急の行き先が変わって、始発と最終の「しらさぎ」が「臨時快速」に格下げされるぐらい。新快速も今まで通り。青い普通電車も「JR」マークを剥がされないやつがいる時点で残留が濃厚だ。
それ故にこんな言葉が出る。
ありがとう北陸本線…
やけど、これからもよろしゅうたのんます!!
ありがとう、ではあるが「さよなら」ではない。心の底から悲しいとも思わない。しかも、ギリギリ残った区間が僕のふるさとなわけだし。
今後ともごひいきしますし、北陸新幹線ともどもたくさん乗りに行きますわ。
WESTERポイント貯めなな😁
リール動画も作ってみました。