分裂膝蓋骨 まとめ!
初めて有痛性分裂膝蓋骨の症例を担当しました。外側広筋や大腿筋膜張筋が影響する程度のことは知っていたのですが、いざ症例を担当すると「全然、分裂膝蓋骨について知らない💦」となりました
みなさんは分裂膝蓋骨についてどこまでご存知ですか?
この記事は「分裂膝蓋骨に全然知らない」という方に向けの記事です!
一緒に分裂膝蓋骨について勉強していきましょう!
1.分裂膝蓋骨とは?
膝蓋骨は3~5歳で骨化します。膝蓋骨の骨化は徐々に拡大していきますが、骨化不十分だと膝蓋骨の副骨に繋がると考えられています。ほとんどは幼少期の間に合体しますが、発達異常があると分裂膝蓋骨が生じます。
分裂膝蓋骨の発生率は0.2〜1.7%と報告されており、これらの1〜2%は有痛性です。男女比では3~4倍、男性の方が多く発症します。両側発生の割合は25~43%と報告されています。
分裂膝蓋骨の発生率はそこまで高くないですね!
2.分裂膝蓋骨の原因
分裂膝蓋骨の原因としては大腿四頭筋の過剰な牽引力が挙げられています。これは膝蓋骨上部に分裂が多いことから、一般的な原因の一つとして考えられています。
他の原因としては、幼少期に膝の打撲を負い、その際に膝の骨損傷が生じ、レントゲンに映り込むパターンや先天的に膝蓋骨分裂しているパターンなどがあります。
基本的にはレントゲンで偶然発見されることが多く、無症状の場合が多いです。ですが、何らかの原因で疼痛が出現する場合もあり、疼痛が出現したものを有痛性分裂膝蓋骨とされています。有痛性分裂膝蓋骨の58%は12〜14歳とされています。
有痛性分裂膝蓋骨の原因としては
・大腿四頭筋および膝蓋腱による膝蓋骨に繰り返される牽引ストレス
・膝蓋骨分離骨片への過度の圧迫力
・異常可動性や大腿骨膝蓋面の適合不全
が有痛性分裂膝蓋骨の原因として考えられています。
3.分裂膝蓋骨の症状
一般的な症状として
高齢になると無症状の分裂膝蓋骨から膝関節屈曲時の疼痛や違和感、Kneeling(立膝)での痛みが出現する場合があります。
4.分裂膝蓋骨の分類
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