「ホンダイノベーション魂」を見て自分の哲学を持つ重要さに気づき 「7つの習慣」を読んで自分の哲学を考え始めた話
みなさんは仕事やプライベートのあらゆる場面で、自分の判断基準をお持ちでしょうか?
私はここ数年、2回の転職をきっかけに労働環境が整備され自分の時間を手に入れた一方で、充実感がなく自分はこのままで良いのだろうかというモヤモヤを感じるようになりました。
そしてこのモヤモヤの正体は「自分の判断基準がない」=「自分の哲学がない」ということに気づいたのでまずはその話をさせていただきます。
「ホンダイノベーション魂」を見て
先日会社のマネジメント研修で「ホンダイノベーション魂」の動画を見させていただきました。
この動画は元ホンダ社員で日本発のエアバック開発者の小林三郎さんという方が、16年間におよぶエアバック開発の中で感じた「イノベーションを成功に導くための人と組織のつくり方」を話された内容になっております。
私が印象に残った内容を箇条書きにさせていただくと下記の通りです。
・哲学なき行動を凶器である
・イノベーションはアートのようなものであり論理的には説明できない
・イノベーションはリスクをとらないとできない
・イノベーションを否定するのはエキスパートである
・イノベーションを断行するには「志ある信念」=「哲学」が重要である
非常に耳が痛く心にささる言葉でした。
私は最初の会社では北陸営業部在籍時の4年目に表彰され、6年目には東京のクライアントの会社に専従する重要なポジションを任されました。
しかし長時間労働と上司からの重箱の隅をつつくかのような指摘にすごくモヤモヤしたものを感じ、将来的なことを考えて転職することにしました。
その時の転職ではコンサル営業からデータアナリストになることを目指しました。理由としては数字を扱うのが好きなことと論理的思考能力を磨く為でした。
なぜならその時の私は成果を残しているにも関わらず上司に重箱の隅をつつかれるのは、数字で示すスキルと論理的に説明する力が足りないと思っていたからです。
しかし今回の動画を見て思ったのは、当時の私は長時間労働の中で無駄だと思っている作業をやめる判断ができなかった、上司の重箱の隅をつつくような指摘もある程度聞き流す判断ができなかった、せっかくクライアントからは評価されていたのに自分自身に「志ある信念」=「哲学」がなかったんだなと気づかされました。
そして2社目の会社でデータアナリストになり、成功しているクライアントとのプロジェクトにジョインし、その中でデータ分析のスキルや論理的思考能力を鍛えることができ、またクライアントからも一定の評価をいただきました。
しかしその取引が終了になり、今度は社内の事業推進の為の分析をすることになりました。業務は新しいことをする為の試算を依頼されることが多かったのですが、試算をするたびにインパクトがないのでやめましょうという結果をしめすことが多かったです。
個人的には新しいことをやらなければいけないと思っているのに、自らやらない方向に進めてしまっているジレンマを感じ、一方で新しいことをあまりできていないのに全く焦りのない会社の雰囲気に違和感を覚え、そのモヤモヤした感じに耐えられず2回目の転職を行うことになりました。
しかしこの考えも今回の動画を見て間違っていたと思いました。新しいことをするためにリスクをとらず論理的に判断を下そうとしていたのでできるわけがなかったのです。
そして当時からうすうす感じてはいましたが、私自身も会社のプロダクトに対して「志ある信念」=「哲学」を持っていませんでした。
このように私は2回誤った考えのもと転職を行い現在に至ります。もちろん転職自体が悪かったとは思っていませんが、そのもととなる考えが間違っていたので環境が変わっても新しいモヤモヤに襲われるわけです。
私は社会人になってから2人尊敬している方がいるのですが、その2人はまさにイノベーターであり「志ある信念」=「哲学」を持っていました。
私はその2人を目指しているにも関わらず、随分真逆の方向に進む考えをしてきたんだなとショックを受けました。
「7つの習慣」を読んで
上記のようにショックを感じたのですが、同時にこのモヤモヤから抜け出せるヒントをもらえたかもとも思いました。
そしてこのモヤモヤから抜け出すには「志ある信念」=「哲学」を作らなければならないと思っていたところで「7つの習慣」という本に出会いました。
こちらの本はロングセラーでキングオブ自己啓発本と呼ばれているので、知っている人も多いかと思いますが、私は今までたまたま読む機会がなく、ただこのタイミングでこの本に出会えて本当に良かったなと思いました。
「7つの習慣」の概要は下記のようになります。
・成功とは「依存」⇒私的成功(自立)⇒公的成功⇒「再新再生」(公的成功を繰り返す)
・私的成功の為の3つの習慣
①主体的であること
②人生の終わりを思い描くことから始めること
③最優先事項を優先すること
・公的成功の為の3つの習慣
④WinWinを考える
⑤まず理解に徹し、そして理解される
⑥シナジーを作り出す
・再新再生の為の1つの習慣
⑦刃を研ぐ
そしてこの中で今の私に必要なのは②の習慣だと思いました。
②の「人生の終わりを思い描くことから始めること」とは、自分の葬式を思い浮かべて、参列する友人や家族、後輩などにどう思われたいのかをまずは想像してみましょうということです。
「お金持ちでしたね」「異性にモテモテでしたね」と言われたい人はあまりいないでしょう。「あなたのおかげで幸せでした」「あなたのおかげで立派に成長することができました」などと言われたいと多くの人が思い浮かべるかと思います。
まずはそれを真剣に思い描くことで、人生における全ての行動を測る尺度、基準が決まり、本当に大切なことに沿って今日の生き方、明日の生き方が決まってくるとのことです。
この本の中ではその基準のことを「ミッション・ステートメント」と記してありましたが、まさにこれが「志ある信念」=「哲学」の作り方だと思いました。
そしてこれは一晩で作れるものではなく、数週間、数か月かけて作るもので、完成してからも定期的に見直しなさいとも書いてありました。
なので私はまずは人生の終わりを思い描きながら、数か月かかるかもしれませんが、「志ある信念」=「哲学」を作ってモヤモヤの感じない生活を送れるようにしていきたいなと思います。
みなさんの中でも私の1社目の時のように日々の業務に忙殺してしまっている人、現在の私のように時間はあるけど充実感をいまいち感じられない人は私と同じように現状を打開するヒントを得られると思うので是非この2つの作品を見ていただければと思います。
本記事が少しでもみなさまの参考になればうれしいです。読んでいただきありがとうございました!