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エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキー的理念』

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エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキーの理念』第三章(試訳)

エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキーの理念』第三章(試訳)

訳についてはまず訳者序をご覧ください。
第一章
第二章

第三章本能的革命
大衆たち
本能的革命に継起する意識的革命
宮殿の革命
諸政党の陰謀
知的エリートと貴族の対比
政治家たち

 今や純粋な本能の時期は乗り越えられている。進化はますます自覚的かつ反省的であるのだから、革命はもはや行き当たりばったりに生じたりはしない。いつも、動物や子供は叩かれると泣き叫び、身振りや殴ることで応えていた。オジギ

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エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキーの理念』第二章(試訳)

エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキーの理念』第二章(試訳)

訳についてはまず訳者序をご覧ください。
第一章
第三章

第二章進歩的革命と後退的革命
同時に進歩でもあり後退でもある複雑な出来事
進歩を支配者の意志あるいは法の作用へと帰属させる誤り
ルネッサンス、宗教改革、フランス革命

 しかしながら革命が必ずしも進歩ではないということは、進化が常に正義へと向けられてはいないのと同様である。すべては変化し、すべては永遠の運動する自然において消えつつあるのだが

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エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキーの理念』訳者序

エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキーの理念』訳者序

 エリゼ・ルクリュ『進化、革命、そしてアナーキーの理念Évolution, La Révolution et L'Idéal Anarchique』の訳です。読書会の資料のために用意したものですが、せっかくなのでnote公開します。とはいえ訳者は、アナキストを自称してはいるものの、ルクリュの専門家でもアナキズムの専門家でもないので、著作を解説するどころか、そもそも訳者と名乗っていいのかという葛藤す

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