90年世代 プレおっさんのリアル ※レアケース
このツイートから
このマガジンが生まれたので
仕事がら、30記事くらいは目を通しました。
で、ちょいと思うことがあり、おっさんの仲間入りをしそうな自分も、ざっと振り返ってみました。
記事の最後に「なんでこの記事を書いたか」がまとめてあるので、時間ない人は真中部分は飛ばし読みしてくださいな、
なお、生まれ育ち方がレアケースというか、上記のマガジンにはいなさそうな境遇のため、他の記事に比べあまり参考になりません。
【属性情報】
●1990年生まれ
●男性
●大阪市内のガラの悪いエリアで生まれる
●幼少期~少年期は比較的裕福に育つ
●青年期以降、家庭がバタバタして乱気流に揉まれる
●成人してからは、世間一般の”大学生”とか”サラリーマン”ができている
では、書いてみます。
幼稚園・保育園時代(1994年~1996年)
あんまり記憶に無いですが、
父が仕事柄CADとか使っていたので、この時期にも家にPCありました。
もちろんPC使えないので、マウスでポインターが動くことが面白いだけの、画面内で何かがちろちろ動くおもちゃって感覚ですかね。
当時は、ジュウレンジャー、カクレンジャー、エクシードラフト、セーラームーンがお気に入りでした。2歳下の妹とごっこ遊びばっかしてました。
当時、阪神・淡路大震災が起きたときは、エクシードラフトが助けに来てくれると信じてました。
あと、近所のレンタルビデオ屋(TSUTAYAではないローカル店)で、1巻しかない過去のウルトラマン・仮面ライダーとかを観てた気がします。
仮面ライダー スーパー1 が好きだったなぁ
※この写真は1991年末とかなので1歳でのPCデビュー記念
小学生時代(1997年~2002年)
6年間なので2期間に分かれそうなのですが、
1~3年生(7~9歳)のころは、完全にガキンチョだったので、PCとか触らずテレビにかじりついてました。
(当時のPCは難しかったのと、親から禁止を言い渡されていた記憶ある)
だから、「中華一番」とか「ビーストウォーズ」みたいなアニメやらで盛り上がり、学校でも話題は持ちきりでした。
あと、TVゲームが人気でSFCのドンキーコングとかめっちゃやってた。
で、忘れてはいけないのが、みんな大好きポケモン!
4~6年生(10~12歳)のころは、スラム街特有の「ワルがモテる」というトレンドがあり、みんなちょっとグレだした気がします。
そんな中、みんなにバレないように平成仮面ライダーを観てた記憶があります。
で、ちょうど2ちゃんねるとかおもしろフラッシュが流行りだしたので、学校のパソコンの授業のときに、課題もせずにIE立ち上げて内職してました。
あと、友達の家に集まっては、やばそうなエロサイトを覗いてました。
定期的にコンピュータウイルスにかかり、慌てていた友人の顔はいまでも思い出します。
で、そのころに携帯デビュー(J-PHONE)をし、女の子と深夜までメールしてたの覚えています。当然パケ死を何度も経験し、そのたびに漫画を全巻セットで古本屋に売りに行ってました。
※当時、未成年でも買い取ってくれるアウトな本屋が小学校の目の前にあったので、みんなもコッソリとお世話になっていたと思う。
中学生時代(2003年~2005年)
このあたりから、家庭が乱気流に巻き込まれだし、色々と環境が変わりだしました。
周囲の友人はPCを使いこなしている中、手軽に触れるPCがなかったので徐々に話題に乗り遅れてきました。
正確には、「PCが家にないチーム」に属し、TVなどのマスメディアやら、スポーツ活動に軸が置かれていました。
唯一、インターネットに触れていたのは、携帯経由で「モバスペ」の更新をしこしこやってたこと。
そこで初めてコードとかに触れてワクワクしたんですが、そこからPCへ通じるパスはなくメッチャ悶々としてました。
あと、女の子とメールばかりしてました。
高校生時代(2006年~2008年)
この時期も、PCが簡単に触れなかったので、学校の図書館などで色々と調べ物をしてました。
塾にも行ってなかったので大学受験に関する情報なかなか入ってこず、学校の先生の時代遅れな情報だけで将来とか考えてました。
たまに学校の図書館などでGoogle検索すると、先生の情報が全く違っていたりして「完全に周囲の学生には情報戦で負けているなー」って思ってました。
当時は、スマホがなく【携帯サイト】と【PCサイト】がそれぞれ別で、PCが無い状態では世界が閉じこもっているというか、めっちゃ視野が狭かった。
大げさではなく、自分の行動範囲≒世界みたいな感覚だった気がします。
また、周囲には高校に行かずに働きだしている友人もいて、
「社会人」にも「高校生」にもなれていないというか、どのルートに乗れていない感がめっちゃ強かったです。
ただ、女の子とのコミュニケーションは、みんなが羨むくらい頑張ってました。
なお、WILLCOMを持ってなかったので、電話慣れしないまま今に至ります。
浪人・大学生時代(2009年~2013年)
で、見事に受験も失敗し、コンプレックスの塊の私は、一浪を経て大学入学後にApple沼にどっぷり浸かりました。
iPhoneを持って、講義メモはiPadでとり、MacBookでAdobeのソフトを無駄に動かしてました。
この時期くらいから、インターネット文化にちゃんと触れだしたので、2000年代にあった2ちゃんとかニコニコの流行には、がっつり触れることがないまま、意識高い系に仲間入りした感じです。
唯一使ってたのは携帯経由のmixiやモバゲーだったので、そこの経験からSNSを始めるのは比較的早かった気がします。
そもそも、社会的なレイヤーがこの辺りから変わりはじめ、途中の乱気流の波に乗り、急降下の勢いを活かしてアッパー層に殴り込みにいった感覚で生きていました。
なんか、ずっと無理しながら気流を読んで漂っている感じで、ずっと居心地の悪さを感じてました。
だって、周囲の家庭の話がTVドラマの中みたいなんですもん。
タイタニック号に紛れ込んだディカプリオ如く、苦笑いしながら生きてました。
社会人時代(2014年~現在)
そんなこんなで、アッパーな正規ルートに紛れ込んだスラム街上がりのプレおじさんは、現在東京でマーケティングのお仕事をしています。
ひたすらに情報収集をし、周囲との経験の差を情報量と妄想力で乗り切ってきたので、そのスキルをそのまま仕事にしてやれって感じでいまに至ります。
たぶん、当時はやっていた「ネット系ベンチャー」に興味が沸かなかったのも、多感な時期にインターネットと離れていて、原体験がしっかり形成されなかったから。
だから、マスメディアで育った人間らしく、広告に興味を持ち、いまのキャリアを選択しました。
ただ、いま現在も「ここは俺のいるべき場所ではない」という居心地の悪さは毎日感じます。
もう、生まれた時点からプリインストールされている文化資本とか、有効活用できる資産がぜんぜん違うもんね。
この感覚の違いは、ちゃんと残しつつ仕事に活かしたいなって思っています。スラム街出身の珍客として。
で、なんなの?なんでnote書いたの?
なんでこんな記事を書いたかというと、いまもマーケの仕事をしていて思うのですが、
「地方」とか「裕福ではない層」とか「ヤンキー層」とかの情報が潤沢に無くて、世代間の分断以上に、溝が深いんちゃうかなって感じていたので、少しおっさん気味ですが、誰かのために為ればと書いたのです。
いくらミレニアル世代とはいえ、スマホを持つの遅かったり、インターネットとか使い始めたの遅かった人もいると思うんですね。東京から離れると、その割合ってもっと多い気もするし。
ただ、実務でマーケティング・リサーチとかしていても、
「都内在住・大卒以上・19時集合可能な職種」の10名+αの意見をグループインタビューで聞いても、自分が育ってきた世界との乖離がすごくて。
けれど、そこで得たデータやら情報やらでビジネスは進むことが多くて、ずっともやもやしてたんですわ。
この「ミレニアルnote」のムーブメントも、
”都内の大学生で、様々情報に触れていて、機会も溢れている層”といった、所謂ざ・大学生みたいな方の記事が多かったので、年齢がズレていたとしても「こんな人生歩む人もいるんやで~」って思いキーボード叩いています。
いま現在、私が過ごしてきたような環境にいる人が、「ちょっとnote書こう!」とか思ってくれたら良いなと思います。
てか、個人的には、
ざ・大学生ではないミレニアル世代の
リアルが一番読みたい!!知りたい!!
では、また不定期更新のnoteやら、なにやらで会いましょう!