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十六夜杯短歌×書道アート部

 書道アート部より、十六夜杯に参加致します。

そのミッションは先月、毎月恒例の部員の作品紹介記事で突如発令された。

 あまりの高尚な言葉遊びに、頭がいっぱいになり過ぎて、他の記事が一切書けなくなるほど考えても何も思いつかず、挫折しかけては放置し、悶々とし、書いてみようと季語を調べてみたり、部長の軽いノリだから、無理しなくてもいっか~とスルーしようとしてみたり(←超テンパってたという話ね)、俳句は短すぎて無理だから短歌にしようと考えながら、でも短歌の季語って俳句の季語と同じでええんやろか?という疑問も抱えつつ、部長がノリノリで俳句、短歌、川柳を3句ずつすごい勢いで作るのを横目で見ながら、まいっか、これを仕上げられれば、今月の書道アート部の作品も出来て一石二鳥だという、あまりにもショボすぎる野望に支えられて、出来たのは応募要項に満たぬ(?)2句のみ。

一句でも、知恵熱出そうなくらい頭を悩ませたのに(←注:アラフィフ)さ、3句てハードルが高い・・・!

バタリ―――(←2句作って力尽きて倒れた音)


ブクブクブクブク・・・・


す、すみません、力不足で 2句だけでの参加とさせていただきます。

まず、俳句や短歌で何を詠もうかと考えましたが、どうしても望郷の念しか心に浮かばず。

1句目:あと2枚、残る暦の少なさに 月を仰ぎて 故郷をば見ん


無題88
でも、短歌×書道アートの試みはすごく楽しかった

この句は、

『 見る人に 物のあはれをしらすれば 月やこの世の鏡なるらむ 』(崇徳院)
意味:見る人に“もののあはれ”を知らせるとすれば、月とはこの世の鏡なのだろうか。

季語を調べている時に目にした、この短歌の美しさが心に残り、これを受けて作った短歌です。

 とうとう香港でも海外から戻って来た後のホテル隔離がゼロになった。しかし、この2年余りで致命的打撃を負った航空会社の価格つり上げが甚だし過ぎて、まだ帰れそうにない―――。

そんな時、ふと、来月は香港何か祝日あったかな、とカレンダーをめくるとカレンダーは後2枚残すのみ。

―――今年も終わる!!


しかし私は今年も日本へ帰れそうにない。そう思うと胸が締め付けられるような、不穏な悲しい気持ちに襲われ、月が本当に鏡のように私の故郷を映し出してくれはしないだろうか、思わずじっと月を仰いで見る。

そんな気持ちで詠みました。

2句目:野分立つ 冷たき異郷の雨風や 故郷の如きに 心ぬくもる

窓に打ちつける雨を斜めにして風を表現したつもり

10月に入ってからも連日30度越えの南国香港、それが今週の火曜日、突如台風の襲来と共に18度にガタ落ち。秋の季節風らしい大風で、風の中に氷の筋が混じっているような冷たさ。まるで自分の故郷、雪国富山を彷彿させるような冷たい空気が懐かしくて嬉しくて、その寒さが私の心を温めてくれた。

そんな心情を詠みました。

以上、2句しか作れず恐縮ですが、十六夜杯という高尚なビッグイベントに書道アート部を通して参加出来た事を嬉しく光栄に思います。

ありがとうございました。



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ハザカイユウ
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