料理に虫混入時の反応変化
《第一段階 ムリ期》
香港に来る前の広州時代、バナナ畑しかない田舎で治安の悪さにゴルフ場の別荘が宿舎だった頃。「会社の経理のお姉ちゃん」という身内コネで、別荘のお手伝いとして働いていた家事のできない家政婦「紅」。
ある日、私が一人残業で帰宅し紅が用意した晩御飯を食べていると、青菜炒めの中から体調2センチくらいのカゲロウっぽい虫が出てきました。透明な羽、白いお腹の先っちょがちょっと赤色。
青菜炒めなのに、突然赤が目に飛び込んで来てドキッとしました。
「ホウレン草かよっ?!」
・・・いえいえ。オバハンはホウレン草なんかにビビったり致しません。しかもその時の青菜炒め、全然ホウレン草じゃなかったし。
人間の危険察知能力もなかなかです。
しかし、
ここまでの「大物」が入っている事はレア。
「ちょっとぉぁ~!虫入ってるっ!💢」
と文句をつけると、紅は涼しい顔でこう言い放ちました。
「あ~虫?気にしなくていいよ。もう死んでるから。」と。
・・・や私が言ってんのは虫の生死の問題じゃないんですけど(--〆)
虫が入っていたら、その一皿全て食べる気が失せていたあの頃…(遠い目)
《第2段階 冷静期》
香港に来てからも、虫や異物混入は割と日常茶飯事。
ランチを食べていた時、セットドリンクでアイスコーヒーを頼んだ私。
ローカルのレストランにしては結構美味しいコーヒーに満足していました。
が!何故かその時に限ってふとストローを取り出してみると(←何で取り出したのか全く謎)ストローの先に5㎜くらいの黒い虫が波に揉まれたようにぐったり全身骨抜きふにゃふにゃ状態で濡れそぼって貼り付いておりました。
それがゴキかコオロギかぱっと見わからず、目の高さに持ち上げてじ~っと見てしまい(←コレは怖いもの見たさ??)コオロギっぽいなと思いつつ、手を挙げて店員を呼び、何も言わずにストローを見せて「新しいのに交換して♡」と言いました。
向かいで見ていた旦那が「よくビビッてワアワア大騒ぎしなかったな。」と褒めてくれ、自分では「うわ~危機一髪!一口で済んでラッキー!(←これ助かってるのか?)」と思っていました。
《第三段階 無反応期》
旦那が、いつも野菜に虫がいると「この野菜は虫が喰うほど健康で美味しい野菜だ」と言うので、今では野菜に虫ならその葉っぱから虫をよけて食べている私。
・・はて。・・・これって成長・・・ですかね?
いずれにせよ人間、慣れって恐ろしいですね。
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とは言え、料理とは関係なく、いつまで経っても慣れない黒い虫の話はまた別枠で。
*注:写真は、虫混入とは全く無関係の美味しい照り焼きチキンサラダ。