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【イベントレポート】デジタルハリウッド大阪本校特別講座「UXデザイン体験ワークショップ」~UXデザイン・人間中心設計・デザイン思考基礎編~
先日、デジタルハリウッドさんの公開講座に参加してきました。
デジハリっていうと大学なのかと思ってたのですけど(無知)、会社として社会人向けのデザインスクールもやっているんですね。この講座はスクールのコース生以外でも参加できるもので、参加者の内訳はコース生8割、外部2割くらいの印象でした。
講座の内容を部分的にレポします。
1. UXデザインとは何か
まずは「とは何か」の座学から。「UXって何?」と聞かれた時、あなただったらどう答えますか。わたしはこの質問にビシッと答えられなかったのですが、講師の小田さんによる例えが面白かったので紹介します。
曰く、UXデザインは「モテ術」。モテ術(UXデザイン)はモテ(UX)を再生産できる仕組みにすることってかんじですかね。
UX:相手の嬉しい
プロダクト/UI/サービス:相手の嬉しいをひきだすモノやコト
UXデザイン:相手の嬉しいをひきだすための策を弄すること
そして、「デザイン思考やってみたけどうまくいかなかったよ」は「ギター始めてみたけどモテなかったよ」と相似😭うける
モテ術という手段に囚われて相手を見ていなければ、振り向いてはもらえないでしょうね〜それはモテ術が悪いのではなくて本人の問題だよねという話でした。
2. いかにUXをデザインするか
デザイン思考のステップ1は「ユーザのことを理解しよう」、これモテ術でいったら「女心を理解してみましょう」みたいなかんじですよね。そんなんできたら苦労せんわ〜とはいえモテ道を極めるには、型を使いながら地道にやっていくしかない。空手の型を極めるように。そんなかんじで手法の紹介セクション。
よく見る図。評価までやって適当にピボットするのが大事です。
3. ワークショップ
午後からはチームで手を動かすワークショップでした。お題は「新しいスマートホームの新商品・新サービスを考えよう」。
調査
調査フェーズでは2人1組でのインタビューを行いました。HCDの資格持ってるようなプロの人にインタビューされることってなかなかなくないか〜〜と思ったのでわたしは講師の先生と組みました。あぶれちゃったからではないです。
インタビューで得た発言から、ユーザの考え、価値観を分析します。
枠を無視するメモ
問題定義
インタビュー分析からユーザの要求を定義します。
考えてから書こう
設計
設計フェーズからチーム作業にはいります。やることは
・個人作成の要求定義から、実現したいものを選ぶ
・アイデアのブレスト
・コンセプトの言語化
・クリエイティブコア(新奇性・有用性)の言語化
・実現に向けた障害の言語化
・コンセプトのブラッシュアップ
というかんじでブレスト!言語化!言語化!さらに言語化!でした。言語化は本当に重要ですよね。言葉にできないものはたぶん実現し得ない。
犬と暮らしたい
評価
最後に、ペルソナに近そうな人にコンセプトを発表して、フィードバックをもらいました。これを受けての振り返りで、チームメンバーからは以下のような感想が出ました。
・コアコンセプトが迷走した説
・フィードバックの重要性を感じた
・アイデア出しておくと後から再利用できる
このワークショップの目的は、めっちゃいいアイデアを出すことではなく、UXデザインの一連の流れを体験することなのでまとめるとまあよかったのでは!と思います。
4. 座学の続き
最後、午前にやっていた座学の続きを少しく。ほとんどメモれていないのでざっくりです。
まずひとつはUXのこれまでとこれからについて。ソフトウェアの機能過多から、ユーザビリティの重視、UXの重視へと時代が変わっていった話。今後はユーザ起点だけでなく、製作者起点の強い思想も重視されていくだろうということでした。
もうひとつはUXデザインの学びの深め方について。おすすめ書籍の紹介をしていただきました。
5. 感想
ユーザインタビュー、自分が答える側になってみて初めて気付いたのが、答える人割と適当なこと言う(!)ということでした。なんかちゃんとしたこととか面白いこと言わないとな〜という思いからその場のノリで適当なこと言っちゃうものなんだなとわかりました。自分が適当な人間だからかもしれないけども。インタビューする側としては、深掘りのアンカーポイントが多すぎてどこから掘れば良いのか混乱してしまいました。制限時間5分でものすごく短かったとはいえ、もっとうまいこと焦点絞って聞けてたらな〜という悔しさがあります。インタビューって難しいなこりゃ。何回でも実践、練習したいですね。
設計のワークで、アイデアのコアバリューを言語化して、振り返って新しくアイデアを考える、という流れはとても良いと思いました。ブレストからのアイデア投票とかやってると、アイデアひとつの表面的なおもちろさに引っ張られて、コア部分の「誰の何を解決する」がおろそかになりがちだな〜という実感があるので。社内でのアイデア収束のときにもこれは使っていきたいです。