読書- いじめない、いじめられない育て方
フリーランス7ヶ月目、妊娠もすでに7ヶ月目に突入した私。
そしてベビーは今年7月にやってくることになっている。
いまだに妊娠月数のカウント方法をいまいち分かっていないという...。フリーランス始めてすぐに妊娠したことになるよね、これじゃ...。ま、いいか(^^;
6月後半には、「産休」なるものをスタートしようと考えていて(フリーランスにはそんなものないんだけれど!)、それまでは仕事に猛烈に取り組まないと!稼がないと!と焦っていたが、それまでにやりたいこともたくさん出てきてしまって、なんだかんだと毎日大好きな「やることリスト」を作っては線を引き、という生活をしている。
とくにやりたいことの一つに、親としての心得を学ぶための「読書」があげられる。自分が36年経験したことだけでは、視野が狭すぎたり、思い込みがあったりするだろうと思い、図書館で目についたこの本を手に取ってみた。
「いじめ」はティーンエイジャーの頃、いじめる側もいじめられる側も経験した私に取っては非常に重くのしかかるテーマで、できれば子供には同じような思いはして欲しくない。かといって、あの経験から私は本当に多くの学びを得たことも確か。廃れずに済んだのは、両親を含む周りの大人(先生には今思えば、恥ずかしいくらいお世話になっていた)が支えてくれたからだろうと思う。いずれにしても、自分の子供には「いじめ」というくだらないことに捕まって欲しくないし、親としての心がけでできることってなんだろう?と思い、手に取ってみた。他にもいくつか、いじめに関する本を読んでみたいなぁ。
*引用として表示している文章は、完全な引用ではなく、私が自分にわかりやすいよう、対訳をしています。
母性愛 vs 愛情
母性愛とは、相手の感情や都合を考慮に入れない”赤ちゃん専用”の支配的な愛情で、物心ついた子供たちにとって、お母さんのこの乱暴で独善的な"母性愛"は少しもありがたくない。母性本能はわが子を"自分の物"とみなしてしまいがちな危うい側面を持っている。子供が学校に行く年齢になったら、母性を捨て去り、それを「愛情*」に切り替えなければならない。
*愛情は他者尊重の精神がある
「甘えさせ」と「甘やかし」の違い
泣いている子にお菓子を与えて黙らせるやり方が「甘やかし」。どうして泣いているのか、何をして欲しいのかを聞き、相応の対応を大人として親として行うのが「甘えさせ」。愛の言葉をかける、一人前扱いをすることが大切。
自我の形成 → 社会適応
自己完結的に達成した自我を、次のステップで社会化(社会適応)するというステップを踏むことで、一人前になれる。(第5章)
精神的成長を支える男らしさ、女らしさ
「あなたは一体何者ですか」という問いに対する答えは「xxで仕事をしています」「○○の母です」等、自分を証明できるものはすべて「属性」であることに気づかされるはず。人は自分の存在を、自分が関係している「何か」を通して自覚し、安定を保っている動物である。その中に、男女の性差というものも含まれる。
ジェンダーレスが叫ばれる現代において、このようなこと(「らしさ」)を書くこと自体が「おかしい」と言われるかもしれないが、私はこの点、すごく納得がいった。女の子だからお母さんと近く、男の子だからお父さんと近くなるべき、というのがもちろん完全な正解とは思っていない。だが、子供は親に「ロールモデル」像を求めるというのは確実にそうだと思うので、動物学的に異なる男女の差を、親が率先して見せてあげることを間違いだとは全く思わない。
順位や甲乙をつけないのは危険
均一に評価されてしまうことで、子供はシラける。「私はあいつと同じじゃない」と子供自身が相手を差別するようになる。かけっこ、書道や絵のコンテスト等で順位をつけることで、各自存在意義を確認でき前進できる。「ボクはボク」「わたしはわたし」という気質が身に付けばいじめっこの暴言に反撃ができるし、いじめにも興味がそもそも湧かない。
いじめっ子はいいじめられっ子に対して、同じ生き物として見ていないという傾向がある。私たちが食卓に並んだ焼き鳥を美味しくいただける感情と同じ(チキンに対して一片の感情移入も行っていないからこそ楽しめる)。効果的な方法として、いじめっ子といじめられっ子を対面させ、相手の長所を三つずつ述べさせる方法がある。相手の長所を口に出し認めることで、いじめっ子がいじめられっ子の人格を認めることになるため、有効。
またクラスの「まとまり」を尊重するがあまりに均一性を子供たちに求めるのも、間違い。自分と違った個性の存在を認め、それに敬意を表す態度を子供たちに教えるべき。
わが子を強くする三つの魔法の言葉
①お母さん/お父さんは、あなたが大好きよ
②あなたは、お母さん/お父さんの宝ものよ
③どんなことがあっても、お母さん/お父さんはあなたの味方よ
わが子をいじめから救うには
まず、わが子のありのままの姿をそのまま了解すること。
ありののままの姿を認めたら、長所を褒めることを優先させる。
それが難しいのは、自分自身の欠点に敏感だから。
だから自分自身をまずは、あるがままに100点満点として受け入れる。
"自愛のこころ"こそ、子どもたちをいじけまら遠ざける最良の方法。
最後に、だが、この本に「アメリカではあまりいじめがない」という明記があった。これは一体どんな情報やリサーチに基づいて書かれているのか分からないが、この点、全く同意できないというのがアメリカ生活がそれなりに長かった私の考え。特定の国や文化にはいじめがない、というのは、基本ないだろう。