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『失笑』 中国ドラマ 鑑賞記録

今年5本目の 林一出演作を鑑賞しました。正直あまり期待していなかったし、2話あたりまでは脱落の予感もよぎりました。でもその後右肩上がりに面白くなって引き込まれてゆき、終わってみれば今年のベスト9に入りそうな勢いです!

因みに 林一 の5本とは、『脱轨』(主演)、『别对我动心』(主演)、
谢谢你温暖我』(主演)、『玫瑰的故事』、『失笑』(主演)になります。リンク先に感想ありますのでよかったら。

どれも粒ぞろいで、とても面白かったです。
イチオシは『脱轨』!!
林くんやっぱりすごいわ~! 唯一無二の魅力あります!

という訳でノリノリで始めたいと思います。




失笑
配信 2024年11月8日 腾讯视频
全 34話

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ざっくりストーリー

いつも感想が長くて自分でも嫌気がさしているので(笑)短くまとめるためによかったポイントに絞ろうと思う。ほっておくとお気に入りドラマは絶対長くなっちゃうからねーw

林一 演じる 梁代文は10歳の時に母親を亡くしたトラウマで失感情症を患っている。感情を認識しないので、笑うことができない。
沈月 演じる 顾逸は雑誌のライターだが夜はスタンダップコメディアンをしている元気で明るい女性。
要は正反対の2人が紆余曲折を経てハッピーになる、というラブコメだ。


林一 演じる 梁代文と 沈月 演じる 顾逸 わたしはあまり気にならないが身長差も話題になっていた(林一 187cm、沈月 159cm、その差28cm!) 失笑 微博


ここがよかった【1】

設定が上手く活かされている。笑わない彼と笑わせる彼女
感情を認識できないだけで、優しさはある 梁代文に一目ぼれした 顾逸。通常の恋愛パターンでは太刀打ちできない困難をものともせず、大人な対応で道を切り拓いていく。そのポジティブな明るさや賢さを 沈月が嫌味なく演じていた

林一は元々の持ち味にキャラが凄くマッチしていたと思う。もちろんコミカルな演技も上手いので見た目とのギャップも功を奏し、ラブコメとして最高に楽しめた。

顾逸の存在によって失感情症が癒えていくとともに 梁代文の聡明で頼り甲斐ある優しさが存在感を増していく。その変化の過程がよかった。主角2人が、お互いなくてはならない人生のパートナーになっていく描写が丁寧で、説得力があった。



ここがよかった【2】

脚本に無理がないのも、スムーズに鑑賞できたポイントだっただろう。序盤はキュンを演出するために若干の力業を感じたことはあったが、徐々にそれもなくなっていき、中盤以降が面白くなっていった要因だと思う。

CP2は主角それぞれの友人同士、余都乐邹廷威 演)と 关醒心天爱 演)。登場人物それぞれの行動に相手への思いやりに満ちている脚本は、この2人の描写に顕著だった。家庭の難しい事情を抱えている 醒心に対して 都乐は献身的で寛容な姿勢を貫き、相思相愛であるにも関わらず決して無理強いしない相手の立場や思いを尊重する描写が随所に見られて、心地よかった。


余都乐(邹廷威 演)と 关醒心(天爱 演) 失笑 微博



ここがよかった【3】

主男女それぞれの友人や家族との関係性も魅力的に描かれていた。
中でも 顾逸に想いを寄せるもう1人 叶筱玮 演じる 许冠睿。代文に嫉妬という感情を芽生えさせ、愛を加速させる役割としての存在だ。この人が一貫して爽やかでいい人なのもこの手のドラマには珍しくてよかった。叶筱玮 は過去に印象深い悪役があって(『長相思1・2』の 涂山篌)いつ豹変するかとヒヤヒヤしたが、結局最後まで変わらなかった 笑


叶筱玮 演じる 许冠睿 叶筱玮は意外にも若く(といっては失礼かもしれないが)27歳 これからの役柄も楽しみ!  失笑 微博


ここがよかった【4】

顾逸 の母親 王美霞赵海燕 演)や上司 杰奎琳杨紫嫣 演)が自らの経験をもって 顾逸に道を示すという描き方で、女性の自立やキャリア、人生へのメッセージも込められている
特に母親役の存在が大きい。離婚して自力で 顾逸を育てた母、通称 大美霞(武侠ものの大侠と同じ発音の霞を掛けた、女ヒーローの意だろう)はそのあだ名の通り肝っ玉が大きくて面倒見のよい元気な女性。頼もしい後ろ姿で娘を導く、メンターのような人物だ。

がしかし彼女は、自分の悩みはひとりで抱え込んでしまう…
大美霞のシーンは涙なしではみられない。母親の鑑のような、素敵な女性だった。


大美霞こと 王美霞(赵海燕 演) 失笑 微博



ここがよかった【5】

コメディ部分の演出がとにかく秀逸だった。
代文には症状の治癒の過程で、感情を意識する前に想いが行動に表れてしまうシーンがある。そこがとても面白くて楽しかった! 林くんのわざとらしさがないお芝居も最高だった
コミカルシーンにおいてはコメディアン役である沈月よりも、圧倒的に林一の技量が大きかったと思う。
回想を使ったキュンの見せ方も巧みだった。

全体を通してコメディとシリアスのバランスがよくて、後味爽快! 素敵なラブコメに仕上がっていた。


沈月 演じる 顾逸  失笑 微博



林一 演じる 梁代文  失笑 微博


最後に一言、ゆる推しの林くんについて。
彼は予備知識なしで見れば沈着冷静で一見冷ややかな印象を醸すが、ポロっと中の人の優しさや素直さが滲み出てしまう時のギャップが最大の魅力だと思っている。本作は失感情症治癒の過程という設定で、その長所が最大限に生かされた脚本だっただろう。

今後もバラエティに富んだ作品に出演してほしい。異次元的な長い脚(ここ大事!w)と共に、落ち着きと余裕を感じさせる大人な魅力全開な役処を待望中である。




短くまとめるために最大限ガンバってみました~汗
いかがだったでしょうか?
おそらく上陸するという謎の確信があるので(笑)もし興味を引かれた方は観てみてくださいね!

今回も拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
また遊びにきてくださいねー!