『玫瑰的故事』 中国ドラマ 鑑賞記録 1/2
視聴のキッカケはゆる推し 林一が出演していることです。彼は主演の 刘亦菲のファンだそうで、この作品で共演したことを「追星成功」(推し活成功)と嬉しそうに語っていて、ならばその過程を見届けなくちゃね!と益々興味を引かれた次第。
第一話を視聴した早々作品自体も素晴らしくて、以降没入して鑑賞しました。
脇役に至るまでキャラの描き込みが半端なく、書き切れなくなってしまったので2回に分けることにしました。
あらすじ上のネタバレは含みますので、ご留意ください。
玫瑰という女性
玫瑰とは薔薇の意。主人公 黄亦玫のニックネームである。演じるは 刘亦菲。このキャラクターを陰影深く立体的に造形した彼女は、奇しくも名前の一字「亦」が共通している。この作品は脚本も秀逸だが、それを圧倒的な魅力で演じ切った 刘亦菲がいてこそのヒットだっただろうと思う。
玫瑰は見た目から生き方までとにかく何処をとってもカッコよく魅力的な女性だ。彼女の22歳からの40歳までの人生と成長の軌跡が描かれるのだが、どんな状況に陥ろうとも主体的に生きようとする姿は見るものの胸を打つ。
美しく気立てもよい彼女は常にモテまくる。若い頃は連日花束や電話が殺到。側で見守る両親は目線が温かく賢明だ。そして彼女を溺愛する兄 黄振华に 佟大为。
美術学校の学生だった彼女は 兄の仕事を手伝うようになる。がそこでも
先輩男性を虜にする。婚約者のいた彼は玫瑰を諦めきれず結婚当日に破棄するという暴挙に出る。当然すったもんだの大荒れとなるが、それさえも鮮やかな手腕で収める 玫瑰だった。
先ずはここまでが序盤。その後4人の男性との恋愛、そして側で支える家族や友人、先輩女性との関係性の中で、悩み苦しみながらも成長していく。
最初の男
美術系の資質を活かし社長のアシスタントとして働き始める 玫瑰。とあるパーティーで取引先の庄国栋(彭冠英 演)と出会い、お互いに一目ぼれ。一気に恋に落ちる。本作中一番甘い関係性が描かれ、刘亦菲の抜群のスタイルを活かしたファッションが楽しめるパートだ。相手の 国栋役 彭冠英も192cmの長身で、見た目も社会的な環境も釣り合いバッチリ!
彼はフランス語が堪能で、彼女と出会う前に会社のパリ支社に転勤を申し出ていた。それが受理され、どう切り出すか迷う内に結果、隠していたことになってしまう。そこから2人の間にヒビが入り、軋轢が生じ始める。
争点は男の "仕事と恋" の優先順位。
彼女はこの恋を「初恋」といっている。まだ情熱だけで突っ走るお年頃であり、自分の視点からしか関係性を掴めない。
国栋 の方も玫瑰を愛し大切に思いながらも、彼女の立場に立って考える気持ちの余裕がない。
いろいろな考え方があるだろうが、わたしは 国栋の肩を持って観ていた。まずは男は仕事、というのが自分の好みだから。仕事での達成感なくして男の自信はないと思っている。なので二十代の男性が仕事優先で物事を進めることには納得感しかない。あくまでも個人の感覚。
玫瑰の方からパリに会いに行ったり、国栋も歩み寄る姿勢を見せて関係を修復しようと試みるが、失敗。最初の恋は涙で終わる。
2番目の男
傷心の 玫瑰は、仕事で知った児童心理学を学び始める。これを機に北京の実家から独立して上海で一人暮らしを開始。そこで 林更新 演じる 方协文と出会う。というよりまずは彼が一目ぼれし、自然な出会いを "演出" する。
彼は東北部からやってきてIT会社で働く男性。経済力がなく優しいところはあるが、生まれ育ちを卑下しており卑屈な一面を持つ。堂々と行動せずに、何かと裏で画策するところが個人的に苦手。
スケールが小さい人物なので、玫瑰の器量の大きさに対して不釣り合いだと最初から感じてしまった。
この感覚は彼女の両親や溺愛兄も同じで、当初から2人の関係性を危惧する。
彼はその劣等感をバネに業界で躍進していく。玫瑰の両親や兄が一生掛かっても稼げない程の富を得る立場になる。が、その経済力は 玫瑰との夫婦関係を豊かにするものではなかった。
子供の誕生や義母の介入がキッカケとなって、彼の独占欲や強引さが裏目に出てしまい、案の定関係がぎくしゃくし出す。
玫瑰は子供のことを考え、彼の勝手な行動もポジティブに受け止めようと必死に努力を重ねる。
観ていて耐えられなかったのは、彼女の会社に勝手に辞職願いを出したこと。子育てが落ち着いて就職に漕ぎつける矢先、最終面接を勝手に辞退させたこと。いい加減愛想を尽かして別れてほしいとこちらが思ったほどだ。
徐々に心理的な負担が高じてついに離婚となる。
後半はこちらです。
おっと… ここまでで2千字を子終えてしまいました(汗) まだ男2人残ってます笑
そして家族や友人との関係も書きたいので、今回はここまでにしたいと思います。
よかったら続きも読みに来てくださいね!
ありがとうございました。