『少年歌行』 中国ドラマ 鑑賞記録
界隈で大人気のファンタジー武侠ドラマ。中国配信時に1話だけ観てそのままになってしまい、日本放送になった昨年末にようやく日本語字幕で完走しました。噂通りの面白さに引っ張られ、後半は4、5日でイッキ見！
御覧になってる方も多い本作、配給さんの日本語サイトもあるので概要はそちらを参照していただくとして、ここではキャラ紹介を兼ねて「主観まみれの推しポイント」という切り口でご紹介していこうと思います。ゆるーく受け止めてていただければ幸いです 笑
ネタバレには気を付けますが、これから視聴予定の方はご注意くださいね。
では2025年最初の鑑賞記録、早速まいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします！
原題 少年歌行
邦題 少年歌行 ～Beginning of the Legend～
本国配信 2022年12月26日 优酷
全 40話
義理と友情で試練に立ち向かう武侠ストーリー
大志を抱く若者（中国語では少年）たちが、義侠の世界で己の技と人間を磨き、友情の絆を盾に困難に立ち向かう、という大変好みな設定。しかも登場人物が色鮮やかに個性的で魅力たっぷり。同名の小説を原作としているのでプロットと世界観もしっかり構築されており、多くの人が賞賛するのが納得なドラマであった。
辺鄙な郊外にひっそりと建つ宿、雪落山庄を営んでいる蕭瑟（しょうしつ）の元に侠客 雷無桀（らいむけつ）がやってくる。彼に施設を破壊されてしまい、その修理費のツケを回収するため共に雪月城へ向かうことになる。
途中で出会う無心（むしん）らも仲間となり、次期皇帝の座を巡る陰謀と江湖の覇権争いが絡みながら展開する、壮大な武侠物語だ。
主要キャラクター紹介と推しポイント
【萧瑟・六皇子 蕭楚河・永安王】李宏毅
仲間たちから「言葉に責任を持つ」と絶対の信頼を得ている。
そっけないのが通常モード。幼く危なっかしい雷無桀に頭を抱えつつも、放っておけない愛情を示す甘さがいい。見た目は超かっこよく、冷静、頭脳明晰、武功は封じられているが途中からは…！
非の打ちどころがない。こういう人、大好き。
【無心・叶安世】刘学义
秘技を極めた最強美僧。だが実は魔教 天外天の主。
超絶な武功を誇り、頭脳明晰。
さっぱりきっぱりな割り切り型なところが大好き。その実友への愛と信頼が如何なることにも優先され、肝心な時には必ず降りてくる。
計略に引っかかった…かに見えて、友を信頼しての危険な賭けには感動しかない。母子のふれあいにも涙、涙、、
坊主姿が本当に美しい！
【雷無桀】敖瑞鹏
雷の名の通り、火を扱う技能の雷家で修行中の侠客。序盤こそ子供のようで頼りないが、目覚ましいスピードで技も人もメキメキと成長していく。素直で正義感溢れ実直。みんなから愛されるキャラ。かわいくて癒しの存在。
【司空千落】林博洋
長槍の名手の女子。ちょっと短め丈の着物で仁王立ちがよく似合っててかわいい。元気がよくて潔い。萧瑟のことを大好きなのが隠せない。2人は兄妹みたいにしか見えなくて、上手くいくんだろうかと随分と気をもんだ。
【唐蓮】李欣泽
唐門の大師兄で、後に雷家との板挟みに。穏健で懐深く、頼れる兄貴な役処に 李欣泽がよくハマってる。習得したお酒の秘技（！）を次々と繰り出す場面は最大の見せ場。でも涙なしにはみられない…。義を重んじる生き様が、ただただ、カッコよかった！
とここで話は逸れるが、本作は各人が持つ刀や、得意とする技の名前やディテールが凝りに凝っていて興味深い。全部リストにして覚えたいところだけど、漢字多くて読むだけでもいっぱいいっぱい笑
一つ一つ拘って描かれるこれらが物語に厚みを感じさせるところも、魅力のひとつだと思う。
【葉若依】戴燕妮
登場時は病弱だったものの、なかなかにお強い美女。将軍の娘で 萧瑟とは幼馴染。周囲からは結婚を目されるが、それは既に過去の話。雷無桀 から想いを寄せられ徐々に傾いていく。でもこの２人はちょっとミスマッチ感をぬぐえなかったなぁ（このCPが好きな人、ごめんなさい～）
ひたすら可憐で、登場のたびに見惚れたものだ。
【李寒衣】张维娜
この方も一見弱々しく見えながら、めぇーっちゃ強い剣仙。綺麗なお花が空中を舞う美技（名前思い出せずｗ）が特技。親の仇討ちと愛との狭間で揺れるコントラストが切なくも素敵だった。雷無桀の実姉。
他にも登場人物はたくさんいるが、ここで少し悪役についても少し。
【七皇子 萧羽・赤王】邓凯
憎っくき悪者ではあるが終盤描かれる生い立ちには同情すべきところもあり。デキ過ぎな兄が2人（萧瑟と無心）もいて、持たなくてもいい劣等感を持ってしまったのかな。
悪いは悪いけどね、だいぶ。
【明德帝】丁勇岱
個人的イチオシ黒はこの方。権力の影で拭えない後悔に苛まれ続ける、悩める皇帝。萧瑟の実父。
彼を追放し平民に落としたのは、愛あればこそ。過去の判断ミスも悔いているし、終盤、自身の余力の限りを尽くして練りに練った、用意周到な采配には唸った。後継者が揉めることなく血を見ずに、各々納得する形で継承されるようにとの計らいは賢帝の証だったと思う。丁勇岱が流石の演技だった。
キャラ紹介はこんなところで。
本作はCGを駆使した戦闘シーンも素晴らしかった。特に終盤の萧瑟の死闘にはほれぼれ～！
ファンタジー色強いドラマにのめり込んだのは推し 王一博の『陳情令』以来。世界観も、壮大な人間関係も、随所に描かれるマニアックなこだわりも超一級であった。
本作はS2が予定されている。そして萧瑟らの親世代の物語『少年白馬醉春風』は昨年既に本国で配信済み。さらに本作に登場した刺客組織の暗河をテーマとしたドラマも撮影済みだそうな。
続々と楽しみな関連作品が予定されていて、期待は高まるばかり。まずは親世代物語を早く視聴することとしよう。
人気ドラマを日本語字幕で楽しめ、年頭に感想が書けてよかったです。
近頃はあっという間に上陸する作品も多い中、なかなかお目見えしなかった本作。その違いはどこにあるのか、謎です。
上陸といえば、今年2025年の幕開けにこんな嬉しいニュースがありました！
『度華年』が日本語字幕になります。张凌赫、赵今麦主演のタイムスリップもの。2024年のマイ９選にも入れた作品です。２月に衛星劇場で放送開始とのこと。楽しみ！
『度华年』の鑑賞記録はこちら
今年もたくさん好みのドラマと出会えますように！