『チャオ・イェンの思い』 乔妍的心事 中国映画 鑑賞記録
2024年10月30日 東京国際映画祭にて鑑賞しました。コンペティション部門作品。
チャオ・リーイン 赵丽颖 主演。Q&Aもあったので迷わずチケットを確保。チャオ・リーインは可愛らしいイメージだけれど、最近は演技に対する意気込みを感じさせて、好きな女優さんのひとりです。
本作はサスペンス仕立てなのでプロットの詳細は避ける予定。その代わりにQ&Aでの印象を付け加えたいと思います。
はぁ~かわいかったー!!!
境遇が天地ほど異なる姉妹
ミステリータッチの映画である。
チャオ・リーイン 赵丽颖 演じるチャオ・イェン 乔妍は人気女優。10年来 組んで仕事をしている事務所の社長とは恋愛関係にあるようだが、彼女の方はどちらの関係も解消したいと思っている。意に染まない仕事を強要され続けているのだ。ビルの壁面に大きなCMが掲げられるほどの地位を築いた今、本来の自分を取り戻して自由になりたい チャオ・イェン 乔妍なのだった。
そんな彼女の元に シン・ジーレイ 辛芷蕾演じる実の姉が訪ねてくる。姉とは何年も会っていない。訪ねて来た姉は、無造作に髪を束ね身なりも粗末で、どこから見ても大女優の姉とは思えないビジュアル。2人の間には雲泥の差がある。
姉妹はミャンマーとの国境を隔てた貧しく治安のよくない地域の出身であり、姉自身は今もDV夫の元で苦しい生活をしているのだった。
そんな境遇とは縁を切ったかのように暮らしてきた 乔妍。
この姉妹には、他人に知られてはならない秘密がある。ここでは詳細な説明を避けるが、決して姉妹仲が悪いわけではない。姉の訪ねて来た表面上の目的は金の無心だが、その裏に存在する事情は チャオ・イェン 乔妍も理解しており、彼女の生活の改善に向けて協力したいとも思っている。
姉妹を取り巻く環境と、テーマ
登場人物は少ないが、ほぼ全員が姉妹に対して辛く当たる。
新規のプロジェクトではプロデューサーから何度も脅迫まがいの圧力を掛けられる チャオ・イェン 乔妍…
暴力夫のギャンブルの借金を工面するために奔走する姉…
監督が描こうとしていたのは女性の生き方だそうだ。なるほど視線は一貫して、女性を取り巻く社会の問題点に向いている。パワハラ、ジェンダー、経済的格差 etc…
チャオ・リーイン 赵丽颖は監督から、自然で抑え目な演技を要求されたそうで、大仰な演技スタイルが好みではない自分は大変に演じやすかったそうだ。また明るい性格である彼女自身としては 乔妍の暗い心理状態を表現するのが苦労した点だったとも語っていた。
その言葉通り、彼女を始めとして全体のトーンは鬱々としていて、ある時点までは、常に重苦しく低い雲が天を覆っているような映画だった。
圧巻なのは終盤に盛り込まれた7分間長回しのファイトシーン。迫力がもの凄くて、赵丽颖 体当たりのアクションに思わず心の中で声援を送った。
監督の、都会で頑張って働く女性を取り巻く問題を描きたいという誠実な姿勢も映画によく反映されていた。
主演2人は文句なく素晴らしく、赵丽颖はもちろんのこと 辛芷蕾が際立っていた。
強いていえば男優2人が弱くて、もう少し憎々しい悪漢であったらインパクトが生きたかもしれない。そのあたりのキャスティングがやや惜しかった。
惜しくも映画祭の賞には届かなかったが、見応えのある十分にいい作品だったと思う。他作品がパワフル過ぎたのかもしれない。
Q&A
幸いなことにわたしはレッドカーペットでも拝見できたのでこの日 赵丽颖 姫は2回目。お隣は熱狂的ファンらしく、左の若い男性は巨大な一眼レフを構えている。右隣の若い女性は、姫の登場と共に大歓声を上げていた。
いや、本当に、可愛らしくて美しい。
お顔が極小である。
遠目でもハッキリわかるほど目が大きい!!
そして気取りのない自然な笑顔に、受け答え、態度、表情。
その彼女が客席の声に応えて指ハート2回、最後はずーっと両手でハート作ってくれているのだから、もう会場中メロメロだ。
わたしもかなりファンになってしまった。
監督の話に真剣に耳を傾ける様子や、脚を組んで客席からの質問に誠実に答えてくれるのも好感度抜群であった。
内容はこちらをどうぞ→ 映画.com
なんだかミーハー全開な感想になってますね?笑
真面目な話、映画もとてもよかったです!
もう少し評価が高くてもよい気がしてるので、日本でも劇場上映されるといいなと思います。
今日も拙い文章をお読み頂きありがとうございましたー!