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まとめ読みしたマンガ~「女の園の星」「海が走るエンドロール」「Shink~精神科医ヨワイ~」ほか(1/3)
今日はマンガカフェ「yomigaeru」さんでまとめ読みした漫画について話そうかなと思います。もちろん、マンガカフェそのものについてもたくさんお話したいことはあるのですが、今日の更新に間に合わないので後日にします。
「女の園の星」
当方女子校、それも中高一貫校で育ったので、この独特の空気感、男子の目がない故の下ネタに対して躊躇のなさなど、わかりみが深い点がいくつもありました。あと本人が聞いたらショック受けそうなあだ名つけたりもしていました。
一番笑ったのが、クワガタを肩のっけた星先生の卒業写真を勝手に生徒がステッカーにして小学生にあげたら街中に貼られてネットでちょっとした名物になる話ですかね。字面だけ見たら意味不明ですが原作通りです。このように突拍子のない言動をする女子高生がひたすら出てきます。
この作品を読んで思うのは、キシトラ先生の「オトメの帝国」が女子高におけるファンタジックな尊さの結晶だとしたら、「女の園の星」は間違いなく女子高の現実を表してます。女子校出身者が言うので間違いないです。
あと先生めっちゃ字キレイ。お手本にしたいくらいです。
「海が走るエンドロール」
これは一話を拝読したときからすごく気になっていたので、今回2巻まで読めて嬉しかった作品です。
夫を亡くして一人余生を静かに過ごすと思っていたうみ子さんが、ある大学生との出会いをきっかけに、映画撮影への道を志していくというストーリー。
最初は「メタモルフォーゼの縁側」のように、年の離れた友人みたいな関係性を描く作品かと思われたのですが、1話の最後の方で創作する側の話で、二人の関係性は映画を通じての戦友に近いものだったので全然違っていました。
この作品において特に印象的なのは、うみ子さんの感情の揺さぶられる様を波で表現しているところです。もちろん創作において海で感情を表すのは珍しいことではないと思うのですが、1話での海の美しい描写に印象付けられたこともあり、目をひかれるような気がします。
絵の美しさだけではなく、創作を志している人が抱える苦悩についても表現しているのがいいです。
特にぐさっとくるのが、うみ子さんが自衛のために自虐として、自ら「老後の趣味」と言って卑下してしまったときの、自分を嫌悪する様子です。
これは何かを必死で学んで、努力して、形にしようとしたときに、考えてしまうことだと思うんですよね。
「こんなに頑張ったのに、もし失敗してしまったら、今までの時間と労力が無駄になる」とか。私も好きで努力していることに対して、「あくまで趣味」と人に言うことで、ダメだったときの予防線を引いてしまっています。そしてそんな自分が嫌になるところまで同じで、うみ子さんに共感する点ばかりでした。
「ブルーピリオド」然り、創作に向き合う中でぶつかる複雑な葛藤を描いてくれる作品が増えていくのが嬉しいです。台風の目となる新キャラによって、続きがどうなるか気になるところです。
「潜熱」
これは何年か前にpixivで定期的に読んでいた作品です。地味目の女子大生がわりと壮年のヤクザに惹かれていくという話で、漫画のタッチがアンニュイな感じが好みで読んでいました。最終的には旅行中に男の方がメンヘラの女に刺されて一度は離れるんですが、結局再会して同棲状態になっていることがわかるところで終わります。
はっきり言いますとヤクザの男に嫌悪感が半端ないです。
具体的に言うと、旅行中に男が「自分は人の心がわからなくて今までたくさんの人を傷つけてきた。自分みたいな人間は一人でいるほうがいいんだ」みたいに言うところがあるんですが、正直キッショイなと思いました。
こういう俺カワイそーって自虐的なことを言って、女性の気をひこうとする男って無理。どうせならお前のせいで自殺した人の分まで悪人で徹してみろよと言う気持ちでいっぱいです。おまけに別れた奥さんと女子大生がそっくりなのも「うわ…」と思いました。
これは好き嫌いがはっきり分かれると思います。
「Shink~精神科医ヨワイ~」
ジャンプラで4巻まで読んでいたので、パーソナリティー障害の患者の女性の話の続きでした。
デイサービスでコミュニケーションプログラムを受けるうちに、少しずつ感情をコントロールできるようになっていくところとか、リワークに通っていたときの自分を思い出しました。
そして、幼少時代の愛着障害に一因があることがわかり、泣いていた過去の自分(インナーチャイルド)を抱きしめて、自分の人生は自分で歩かなきゃいけないんだよと諭して前に進むところがぐっときます。
この作品はメンタルヘルスについてすごい勉強になるので、今度まとめ買いしようと思います。個人的には学校の指定図書にしてほしいくらい素晴らしい作品です。
明日は、その他に読んだマンガについて話そうと思います。
それでは明日もみなさんにとって良い日でありますように。
また明日。