はじめに。

漫画『来世ではちゃんとします』で梅ちゃんの紹介に「恋愛感情を胎盤に忘れてきた女」って書いてあったのに引いてしまった。この言葉には「恋愛感情ってすべての人間に備わってるものだ」とする意識が強く感じる。だったら「恋愛感情がない人間」は、「生まれたときから欠けた人間」という意味なの？

「人に期待しない」というよりは、「相手が自分の都合のいい言動をすると思うのがおこがましい」という気持ちでいたほうが、少し生きやすい気がする。個人的にはだけど。

稀に舞茸にえぐみがあることを初めて知った。火を入れてもぬけない苦味は、ちょっと辛かった。

シンウルトラマンを観て「この映画は日本における対中国外交の脆弱さを描いてる」と穿った見方をする父、案の定陰謀論に取り憑かれている。

書きたい言葉が自分の中から湧き上がってこない。それでも何かを書きたいと思う。形にできない思いが溢れてしまうから。

多様性という言葉には「ただし自分の理解の範疇に及ぶものに限る」という括弧書きが見えるようになったのは、確実に朝井リョウさんの『正欲』を読んでから。