【書評】アンネナプキンの社会史
とにかく僕は無知だった。
世界中の女性が一体何に悩んでどう過ごしているのか。
ほんの少しだけこの本はそれを教えてくれる。
女性は逞しい。
僕が言いたいのはこの言葉に尽きる。
アンネナプキンが日本で発売されたのは1961年。
今からたったの58年前だ。キャッチコピーは40年間お待たせしました!その言葉が指すのは言うまでもないけど、とても力強い一言だったのだと思う。
皆がそれを待ち望んでいたんだ。
まさに希望の光。
「戦後、女とナプキンは強くなった」筆者はそう言う。
先進諸外国に比べ、日本の性教育はどうやら遅れを取っているらしい。
それはなぜなのだろう?
やっぱり性をおおっぴらにする事が良くないと教育されているからなのだろうか。
いったい今生きる男性の中にナプキンの進化について知識を持つ人はどれくらいいるのだろう。
女性の痛みを少しでもわかろうとする心。
それを踏まえて接する気づかい。
少しでもこの本を読んで理解してほしい。
月経の乱れは世の中の乱れだ。
その意味をもう一度再考し、もう一歩近付こう。
これからまたさらに技術は進歩していく、
さらに女性が強くなって、
痛みを分かち合い、
より良い世の中になることを、
只々、願うばかりだ。
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