植物油を学ぶ 〜ヒトの中にある油2
油について書いているのですが、昨日は、人間の中で脂質が含まれている部分について書きました。
今日はその続きです。脳、ホルモンに必要不可欠と書きましたが、それだけではありません。心臓、血管、目にも、脂質が使われているんです。
心臓を良い状態に保つのにも脂質が欠かせません。
良い脂質によって、動脈も血管壁も、しなやかで弾力性に富んだ状態にしてくれています。劣化したり破裂しないようにしてくれているんです。
そして、目の角膜も脂質でできています。こちらは、ワックスエステルという脂質です。涙も、水と塩分でできていると思いがちですが、実は油を含む3層でできているんです。
また、私たちの皮膚にも脂質は必要不可欠です。
皮膚は、皮脂膜という保護膜によって、外からの刺激から守られています。このバリア機能ですが、本来であれば適度に脂質を摂取することで体内で合成されるのですが、加齢や環境による機能低下、合成界面活性剤の多用など、皮脂の分泌が少なくなることがあります。20代から少しずつ皮脂の分泌は衰え、50代ではピーク時の約半分程度になるようです。
そこで、皮脂膜の代わりに植物油を塗ることで、バリア機能を強化することができます。肌が健やかな状態になることで、皮脂膜の役割、皮膚の水分を維持したり、皮膚を柔らかくしたり、表面を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を防いだり、紫外線を防いだりすることができるようになります。
石油由来の成分は、即効性がありますが、肌にねっとりくっついてしまうので、合成界面活性剤がないと落とせなかったりします。多用しすぎてしまうと、皮脂膜まで落とし過ぎてしまって、バリア機能が壊れることにつながります。
なので、肌荒れ、かゆみ、手荒れなど、肌にトラブルがある場合は、石油成分をまったく含まない暮らしをしてみることをお勧めしています。
「自然派コスメ」「天然素材」「無添加」って書いてあっても、BGやパラベンほか、石油由来の成分が含まれていることがけっこうあるものです。
もし興味があれば、コスメづくりのワークショップ、植物由来100%のコスメ販売などしているので、インスタのDMよりお問合せいただけたらと思います。
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