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松下幸之助氏から学ぶ「水道哲学」と「成功の要諦」

先日、Panasonicが環境を軸とした企業として再起するとの記事を読んで、改めて松下幸之助氏が説いた「水道哲学」となぜ、松下幸之助氏が経営の神様と呼ばれるにまで至ったかについて考えてみました。

松下幸之助氏とは?

松下幸之助

パナソニック(旧社名:松下電器産業)を一代で築き上げた経営者です。経営の神様として今なお多くの尊敬を集めています。私も尊敬する人と言われれば、松下幸之助氏や孫正義さんの名前を挙げます。 

丁稚から身を起こした思想家の石田梅岩に倣い、PHP研究所を設立して倫理教育に乗り出す一方、晩年は松下政経塾を立ち上げ政治家の育成にも意を注いでいます。日本の将来のために多大なる貢献をされています。

政経塾からは2011年 野田総理が誕生しています。 松下氏は、社員に対し、「松下電器は何をつくっている会社か」と尋ねられたら、「人をつくるところでございます。あわせて電気製品をつくっています」と申しおくっていたとの逸話は有名です。

水道哲学とは?

聖なる経営とはなにか。本当の経営とはなにか。
そうだ、水道の水だ。
通りすがりの人が水道の栓をひねって存分に水を飲んだとしても、その無作法を咎(とが)めることはあっても、水そのものを盗ったことは咎めない。
なぜだろうか。
それは価格があるにもかかわらず、その量があまりに豊富だからである。
生産者の使命は、貧をなくすために、貴重なる生活物資を水道の水のごとく無尽蔵たらしめることである。
どれほど貴重なものでも、量を多くして無代に等しい価格をもって提供することにある。
「いわば水道の水のように、いい物を安くたくさんつくるということは、いつの時代でも大事なことやで」

この考え方が、ご自身は一度もそう表現していないが、世間には「水道哲学」という呼称で広まりました。

「熱意」「誠意」「素直な心」「感謝の心」

私が松下幸之助氏から学んだ経営者が事業を成功させるのに必要なのが「熱意」「誠意」「素直な心」「感謝の心」の4つです。事業経営というのは、目新しい理屈や経営理論、飾られた言葉や、頭の中で立てられた仮説ではなく、実際には、きわめて人間的に大事な要素と密接に関わっていると感じました。

これらの4つの項目については、また別記事にて深堀していきたいと思いますので興味のある方は楽しみにしていただければと思います。

まとめ

私は、松下幸之助氏の著書は買い、経営者の端くれとして本当に色々なことを学ばせていただきました。だが、家の中を見回してもパナソニック製の商品が一つも見当たらないではありませんか…。

この水道哲学を現在進行形で実践しているのはユニクロやニトリなのだろうか、と思う今日この頃。

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上村 勇気|note浪士/週刊note紀行編集長
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