ピアジェの発達理論で世の中を見る
ピアジェを知っているだろうか。
ジャン・ピアジェ(フランス語: Jean Piaget, 1896年8月9日 - 1980年9月16日)は、スイスの心理学者。20世紀において最も影響力の大きかった心理学者の一人。
引用元: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A7
教職課程を取り、現在、教員採用試験に向けて勉強している私にとっては覚えておくべき重要な人物である。
ピアジェは思考の発達には4段階あるという4段階説を提唱した。
4段階説
0~2歳までを感覚運動期、2~7歳頃までを前操作期、7~12歳頃までを操作的段階とした。
前操作期の特徴は自己中心性であり、アニミズムや実念論、人工論など何事においても自分が中心となった思考を働かせている段階(年齢)である。
操作的段階においては7~11歳頃までを具体的操作期、12歳頃~を形式的操作期の段階を経る。
具体的操作期の段階では脱中心化が起こり、論理的思考が可能となる年齢としている。
以上のことを学び、私がふと感じてしまったことを以下に書き記していこうと思う。
いつまでも前操作期
現代は変わってしまったのだろうか。
人間は本能的な部分はいくら時間を経ても残るものに対して、思考に関してはどうしてこうも変わってしまうのだろうか。
これだけ物に溢れ、公共交通機関やインターネットショッピング、通信機器の発達がなされている現在、どうしてここまで心が貧しいのか。
心の貧しさを痛感したのはコンビニエンスストアでアルバイトをしていた時だ。
来る客のほとんどは疲れきった顔をして、平気でお金を投げていく客も少なくなかった。思い通りに行かなければ店員に八つ当たりをし、説教まで始めてしまう客もいた。
タバコの在庫が無いだけで、袋の大きさが気に入らないだけで、列に並んで待てとお願いをするだけで怒ったり、嫌な顔したり。
自分の思い通りに行かないことたしかにいい気分はしないが、なにもそこまで攻撃的にならなくたっていいじゃないか。
「この人はどこまで自己中なんだろう。」
そう思ってバイト仲間で話していたのも、変なあだ名付けてみたりしたのも今になってはただの思い出でしかないんだけども。
ただやはり思い返せばイラつくし、すごく悲しくなったのは直ぐに思い出せる。
「自己中だな。」
ずっとそんなことを思っていた。
コンビニエンスストアのアルバイト以外でも、普段電車に乗っていたりだとか、車やバイクを運転している際でもそう思うことは沢山ある。
そんで思考の発達について勉強した際に、「あれ、あの人たちは思考停止以前に前操作期から成長してないのかな。」なんて思ってしまった。
そう思った時に教育者を目指すものとしてのやるせなさと教育の大切さを学べた気がした。
もちろん全ての人に対して同じ教育を施したからといって、等しくその成果が得られるとは思っていない。
思考の発達を助けるために何が出来るのか、どのような教育がより良い社会の形成者を育てる上で好ましいのか。
そんなことをピアジェの4段階説から考えた。
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