クラゲ寿司

21歳

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最近の記事

盗まれた自転車が返ってきた。おかえり相棒。

    • 写真を撮るということ

      被写体を捉える。ファインダーを覗く。シャッターを切る。 この文字列だけを見て考えたら大層退屈に思えるかもしれないが、写真を撮るということは、この文字や言葉が意味するもの以上に深く鮮やかで彩りのある世界なのだ。 高校2年生の頃、その時に好きだった人が一眼レフを買ったのをきっかけに、自身も一眼レフを購入した。 当時はもっと仲良くなりたい、好きになってもらいたいという一心で一眼レフになんてほとんど興味のないまま一眼レフを手にした。 どのボタンを押せばいいのか、何をどうやって

      • ブラウニーを作る理由

        「湯煎に失敗した時は、簡単に作れるブラウニーにしましょう」 初めてブラウニー作りに挑戦した時に、湯煎に失敗して泣く泣く開いたサイトに記されていたのがこの文章である。 この一文を見て、ブラウニーを作るために湯煎をして失敗をしている自分はどうしたらいいのかと、途方に暮れていたのをよく憶えている。 体調が悪いと言ってバイトを早上がりさせてもらって、急ぎ足で材料を全部買い揃えて、食事をすることすら忘れるほど没頭して、気づいたら午前1時。 バレンタインデーのお返しとして、意気込

        • 私の人生を変えた本

          好きなYouTuberが、中学生の頃に読んだ本は今後の人生に大きな影響を与えるという話をしていて、なんだか書かずにはいられなくなった。 私の人生を変えた本は、ズバリこの本である。 中学3年生の春、自分の人生を変えてくれたのがこの本だった。 その時の担任の先生が読書好きな先生で、教室の後ろにある棚には沢山の本が並べられていた。 そこに並べられていた1冊が、この本だった。 今思うと、この本が辻村深月さんが紡ぐ物語と出会うきっかけになった。そして本が、読書が、もっと好きにな

        盗まれた自転車が返ってきた。おかえり相棒。

          陽下絢爛

          湿り気とともに夏が足元まで来ていることを思い知らされる6月。 川沿いに立つ蚊柱が、鬱陶しさと共に夏の訪れを予期させる。 小さい頃は大好きだった夏も、今では嫌悪の対象となってしまった。 あれほど魅力的だったカブトムシ。見かけた時の高揚感はどこへ行ってしまったのだろう。今では見かけてもなんとも思わなくなってしまった。 歳を重ねるというのは、自然の摂理とはいえ、なんて罪なのだろう。人々からこうした感動さえも奪ってしまうのだから。 無邪気に駆け回り、何も気にせず思うがまま

          ハタチの後悔

          去年の11月に20歳になったばかりの自分が、まだ未熟とはいえ20年間生きてきた中で唯一の悔いがある。 それは、中学の時に両思いだった人と付き合わなかった事だ。 その人がどんな人かというと、本当に人を大切にする人で、体調が悪くて机に腕を組んで寝ていると配られたプリントを何も言わずに自分の代わりに書いてくれたり、クラスであまり目立たないタイプだった自分にいつも優しく接してくれたり、中学の時は本当にお世話になった。今でもすごく感謝してる。 中学1年生の頃、入学して学校が始まり

          ハタチの後悔

          925の呪い

          誰にだって忘れられない人とか、忘れられない思い出とかってあるじゃん?今回はそんな話。 高校3年生の冬、自分に初めてちゃんとした彼女ができた。本当に心の底から大好きな人だった。 自分が高校入学してからずっと片思いしてて、ようやく付き合えた時には、それはもう本当に嬉しくて、このまま2人同じ気持ちでいられるのなら世界がいつ滅んでもいいと思ってた。 思えば高校入学して初めて話しかけてくれたのがあの人だった。最初は直接話すのに緊張して、同じ教室にいるのにずっとLINEで話してたの