折々noteうた(2022/02/18)☆新企画
『流星群いくつか海に堕ちて海胆』
藤本敏史
春光戦予選1位の句。「流星」は伝統的には秋の季語だが、最後まで詠んで「海胆(春の季語)」の比喩だと分かる。
海と海胆という漢字の重ね方や「うみ」と「うに」という韻の技も光るが、何より流星群という沢山あるものの中から「いくつか」と漠然と絞っていき下五で海胆に着水というファンタジーさには感服。
大と小、過去と現在、科学と空想、現実と虚が見事に対になっている作品です。
藤本敏史
春光戦予選1位の句。「流星」は伝統的には秋の季語だが、最後まで詠んで「海胆(春の季語)」の比喩だと分かる。
海と海胆という漢字の重ね方や「うみ」と「うに」という韻の技も光るが、何より流星群という沢山あるものの中から「いくつか」と漠然と絞っていき下五で海胆に着水というファンタジーさには感服。
大と小、過去と現在、科学と空想、現実と虚が見事に対になっている作品です。