山と日差しを求めた引越し
自宅勤務が始まってからもうすぐで1年が経ちます。
つまり、この1年オフィスへ行くことなく、ずーっと同じ場所で仕事をしていたわけです。
私のお家は築30年くらいの賃貸で、川や公園が近くにあるまわりの環境はとっても好きなのだけど、とにかく家の断熱がなっていない。
夏は暑く、冬は寒い。
おかげで、心地よいソファがあってお気に入りのリビングは、春と秋限定でしかくつろげませんでした。だから、仕事もプライベーどもずーっと同じ部屋(しかも1番お気に入りじゃない部屋)で過ごす日々が続き、限界がきたのです。
新しいお部屋の条件は明確でした。
・リビングにバルコニーのある南向きの家(とにかくリビングでくつろぎたい)
・バルコニーから山が見える家(少しでも自然を近くに感じたい)
・今の家より広い家(2部屋以上)
・今の家より安い家賃(東京ってだけで高い家賃に嫌気)
・断熱がしっかりしている家(鉄筋コンクリ希望)
連日物件をネットで探し、山が見える実家方面で3〜4箇所見に行き、今のお家に出逢いました。条件を全て満たしている分譲賃貸です。
実家にも近いので、まったく知らないエリアというわけでもなく、職場まで一本の沿線(行く予定はほぼないのですが)というところも安心でした。
直感でここがいい!と思ったら止まりませんでした。
2週間以内には、引っ越しの日取りから退去日まで全てを整え、ほぼ1ヶ月後に引っ越しして今に至ります。
完全に私中心で決めた引っ越しなので、Rにはだいぶ苦労をさせてしまいました・・・。
Rは職場にも近い前のエリアが好きで、変化を求めない性格なので、引越しにはまったく賛成じゃなかったです。それでも引越しをしてくれたのは、私が前の家に残っても幸せになれないから。私が幸せじゃなければ、Rも幸せじゃない。そんな理由でした(なんていい人なんだ…泣)。
そんなRの気持ちはつゆ知らず、私は「引っ越しが嫌ならしばらく別々に住むのも選択肢だよ」と言って、Rに怒られました…。。この時のRは、ガゼル(R)がライオン(私)に負けじと挑むような目をしていた、と今では勝手に笑い話にしちゃっていますが、私としてはそんなことも言えてしまうくらい切羽詰まっていました。
この引越し騒動を経て、私には「自分は自分で幸せにするしかない」という思いが強くあることに気がつきました。「私はもうここにはいられない」という思いが強く、「Rがついてきてくれようと、くれまいと、私は行く!」そんな思いでした。
冷静になって考えれば、Rのいない暮らしなんて意味ないし、望んでいないのに、なんでそんなこと言っちゃったんだろうって思います。そう言えばRがついてくると思っていたわけでもないのに。でも、先の見えないリモートワークが続き、東京にいる意味もなくなっていたし、ずっとこの先もリモートが続くなら、より良い自宅環境を欲していたことは、はっきりしていました。
今も山が見えて日差しの入る部屋からこれを書いていますが、やっぱり山が見えるのが幸せ。画面ばっかり見る生活のなかに、ふと山を見てストレッチしたり、山を見ながらミーティング参加したり。家と電信柱しか見えなかった前の家とは大違いです。
通勤が長くなってしまったRには申し訳ないけど、Rは週3日勤務だし、ラッシュにも巻き込まれない時間帯だし、許してくれ(こういう考えが自分中心なんでしょうね…)。
その分、喜んでもらえる夜ご飯つくるよ。お休みの日には手作り料理を持ってピクニックに行こうね。自然の残る公園でたくさん鳥見ようね。
幸運にも、オーガニックやベジ・ヴィーガン食品店、オーガニックコーヒーを売っているコーヒー屋さんが近くにあることが住み始めて発覚。
東京クオリティの暮らしができなくなるかもね、と話していたのですが、めちゃくちゃ結果オーライです。
Rという素晴らしい人に出会えて、引越し先も全てパーフェクトじゃないけど、良いところに出逢えて幸運な人生です。