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イタリアへの旅:トスカーナ(2022年)【くらし編③】

暮らし編②の続きです!

滞在中に疑問に思ったこと、新しい発見だったことをメモにとっていたのですが、なんせ1年も前のことなので詳細な記憶がなく…。
時系列でもなんでもないですが、ランダムにご紹介します。

トイレが隣の建物の窓(多分人の家)から丸見え

これはRの免許更新手続きに行った時のことです。
免許書を扱っている機関のトイレをお借りしたのですが、トイレの窓から外を見上げると、なんと隣の建物のバルコニーが・・・。
これには驚きました。

盗撮という犯罪が日本よりも比較的少ないこともあるのか、盗撮対策はまったくゼロ!角度的にお隣の建物からはトイレの中が見えないようになっているのかもしれませんが、私からは見えてしまうので、落ち着かないトイレでした。。

市役所らしき場所のお知らせの張り紙はリサイクルペーパー

これ、環境気にする人あるあるだと思うのですが(笑)
私の職場は、そもそも紙文化がない&紙の場合は必ず再生紙(かつ森林保護認証つきのもの)と決められています。

でも、世の中的にはマイナーだなあ(貼り紙とかお知らせとか、基本真っ白の紙ですよね)、と感じていたのですが、私が見た村や町の役所や警察署の貼り紙は再生紙で少し嬉しかったです。基本的に再生紙を使用しているようでした(大都市となるとまた違うのかもしれませんが)。

待ち時間が長いと他人同士で会話が始まる

これは南ヨーロッパのあるあるでしょうか。
役所や病院で手続きを待っていると、誰かしら会話を始めます。

待ち時間が長いとか、市長は税金使っていい車乗ってるとか、葬式は罪人も善人も金持ちでも貧乏でもフェアに行なわれる唯一のことだ、とか。
(どうしてそんな会話になったのかは謎ですが笑)

ある場面では誰も聞いてないのに高齢男性が自分史を語り始め、女性は聞く役を求められているような社会の縮図を垣間見ました。昔からそうやって男性の話を聞かされてきたからこそ、女性の声が反映されない社会作りにも気づかされました。

バルでも男性たちがエスプレッソ片手に朝から集っていました

警察のイミグレーションオフィスにて

今回はRの市民権を取りに行ったこともあり、警察署にも同行しました。警察署といえども、

  • 自分の子どもが描いたと思われる絵がオフィスに飾ってある。

  • 1人に与えられている机1つのサイズが大きい

  • Emergency Ukraine と書かれたファイルが置いてある

  • 基本的に公的サービス系はどこも紙ベース(でも再生紙)、手書きが多い

  • 2021年12月のままのカレンダーがそのままある(好きな写真なのかな?)

  • 基本私服、余裕でTシャツ、ジーパン(一般の警察はユニフォームある)

などなど、日本では見かけることが少ない様子を見てきました。

小さな店などは12:00-14:00くらいは基本シエスタ

これはスペインでも小さな町などでは同じでした。大型チェーン店以外は午後の時間、シエスタ(俗にいうお昼寝タイムという名の休憩)の時間帯に店が閉まるんです!時には16:00くらいまで。

イタリアではお昼ごはんに職場から家に戻るパターンもあるようで、お昼の時間帯が長めにとれる文化もあるのかもしれません。
イタリアといえども、北と南では全く違うだろうし、大都市と村でもきっと違うので一般化はできませんが、少なくても小規模の町へ行くときは午後の数時間は買い物や食事ができないかもしれないことに気をつけて!

村の中心地にある素敵なお店たち

犬たちも職場に同伴できる

ガソリンやメタンガス(私たちは環境負荷の低いメタンガスを使った車を使用)ステーションでも、犬たちがフラフラ歩いてたり休憩していたり。
免許更新する機関でも犬たちがお出迎えしてくれます!

暑い日差しの中、かけまわる
人懐っこい❤️
犬にも木陰が必要です

5月末の午後は夏なみに暑いが湿気なし

私たちは4月末のゴールデンウィークから5月末までトスカーナに滞在していたのですが、5月末にもなると日差しがものすごかったです。

真夏のような日差しの強さなんですが、湿気がないのでとても快適。ベタベタすることもなし! ヨーロッパの夏はここがいいところですよね。

Rの実家は海にも近く森にも囲まれてるので、朝晩の寒暖差が割とありました。午後は暑くてノースリーブやTシャツでも、夜になると少し私にとっては肌寒いので薄手の長袖を着て寝るような感じでした。

薬局らしい自動販売機

ある日、薬局へ行った時に見かけたこの自販機。
何が売ってあるかわかりますか?

そう、コンドームや妊娠検査薬、コロナ検査キット、タンポンなど、緊急で必要になりそうなものが売ってるんです!(そのほか、絆創膏などもあるようです)

コンビニがそんな身近にないため、薬局が閉まっている時間帯にも困らないようにという配慮だと思います。

カトリックの国とはいえ、コンドームが誰でもが見えるところ、誰もが買えるところにきちんと用意してるんだなあ、と。何にも恥じることはないんですが、日本の感覚から見ると、ちょっと驚いて思わず写真を撮ってしまいました。

パーキングの到着時間は自己申告制(しかもアナログ)

これ、Rの村に一番近い駅前に車を停めた時のこと(近いと言っても車で20分くらいかかる)。

車のフロントガラスにこのような紙がくっついていて、中から「到着時刻」を変えて、駐車をパトロールする人たちに「何時についたので、何時まで駐車可能な車ですよ」と示しているのです!笑

Rが中から時刻の紙(ダイアル式に回して時刻を変えるやつ)を変えていて、笑っちゃいました

この辺も緩いですよね。まあ、駐車場はいくらでもある、かつ無料なので、ほとんどこのシステムを使う必要がなかったですが、駅前だけは1時間までと決まっているようで、そのところに止める際には、到着時間が必要なのです。

病院も明るい!

こちら、病院内の様子。

私たちが行った時は、イタリアではようやくマスクが解除されつつある頃で、まだ公共交通機関や病院ではマスク着用義務があったタイミング。

病院もすごく静まり返っていましたが、壁がとても明るい緑に塗られているのをみて、「日本と違うなあ」と思って記録したのでした。

なんか全体的に暗いし(節約?)、壁の色もすごい(奥の廊下の壁は水色)し、お国柄を感じられる一場面でした。

番外編

ローマでの一夜

帰国前夜はローマのAirbnbに一泊しました。

お家がイタリア感!

午後はとても暑くなるので、日差しよけがどのお家もついていて、半分以上閉めていました。

ローマ・テルミニ駅(東京駅的な)の近くに泊まったのですが、金曜日の夜ということもあり、夜10時くらいに聞いたことのないくらいの爆音を流す車が、なんとアパート下に停め始め・・・泣

暑くて窓(網戸なし)を開けて寝ていたので、もう起きましたよね泣

大都市ローマは、トスカーナと違い、海からのさわやかな風が吹くこともなく、東京みたいに、熱気を持った風が吹くので、夜がとても暑かったのです。

翌朝は5時起きの私にはとても辛かったです。。そして、大都市&ヨーロッパ(夜とか、他者への配慮とか気にしない人が日本より多い)の洗礼を受けました。

爆音の車はたぶん10分くらい止まってそのあとどこかへ走り去っていきましたが、大都市がさらに嫌いになった経験になりました泣。

自転車のシェア

これは確かピサ空港の近くだったかな?

空港から降りたってすぐ自転車のシェアサービスを活用して移動できるようになっていました。そのほか、電動キックボードの貸し出しも。

車による排気ガスやCO2排出を削減すべく、こうしたシェアサービスがヨーロッパはさかんですが、イタリアでも!と驚きました。

イタリアはイギリスやドイツと比べると、環境先進国じゃないイメージがありましたが、そんなイタリアでもこうしたシェアライドや環境負荷の少ない暮らしが進みつつありました!素晴らしい!

ちなみにイタリアでは気候変動の教育を義務教育に取り入れたり、オーガニック農業の面積がヨーロッパで一番だったり、嬉しいニュースも。

これから暮らすことを考えると、こうした国の政策や取り組みがあるのは嬉しいし、楽しみです。ジェンダー格差などは日本より進んでいるものの、北ヨーロッパと比べるとまだ遅れをとっている部分もありますが、今後に期待ですね。

これにて2022年5月のイタリア滞在期は終わりです。

実は今月からまたトスカーナへ行きます。今度は、3ヶ月!
今回こそはタイムリーに思いや発見を共有できればと思います。

Ciao!




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