『セルフトーク・マネジメントのすすめ』
鈴木義幸(著)
今回は3連休のはじめに、現在就職活動中で不安を抱えている人と、4月から新社会人としてスタートする人におすすめする本をご紹介したいと思います!
この本を読むことになったきっかけは、一つ前に読んだギフテッドの本に記載されていた子どものセルフマネジメントの中に記載があったことです。
緊張したり、不安になったり、怒ったり、八つ当たりしたり、閉じこもったり、喜びすぎたり、人を傷つけたり、どうしても自分では抑えきれない衝動ってあると思います。大人になれば慣れてくるのか付き合えるようにもなってくることも多いですが、子どものうちはその衝動につぶされてしまいかねないケースもあります。
紹介するセルフトークについて、それを知っているだけで少しばかりマネジメントできるようになれると思います。
これから、面接で緊張してしまいがちな人、大人と話すのが怖いと思っている人、プレゼンテーションが苦手、本番に弱いなど、仕事のパフォーマンスをここぞ!というときに出せていないと感じる人はぜひ読んでみてください
セルフトークとは
この本は、セルフトークはそのまま訳した感じの通り「独り言」をイメージしてよいと思うのですが、実は独り言にも2種類あるということを学びながら、自分の独り言を意識してセルフマネジメントできるようになろうというものです。
2種類のセルフトークは、刺激から反射的にうまれるものと、刺激に対応するための理性としてうまれるものとに分けられます。
そしてそれを、変える・使う・減らす・なくすと4つのメソッドで紹介されています。
私自身、小さい時からとても独り言が多く、むしろ独り言を通り越して独り会話気味なのですが、年を取るにつれて、「不安で緊張がちで怒りっぽい繊細な私」と「冷静で理屈っぽいけれどもポジティブで明るく陽気な私」が独り会話しているイメージがあったので、2種類あることをこの本で知って、なるほど!!と思いました。
少々躁鬱気味でもあるので、モードや体調にによって独り会話もどちらが強いかみたいなのもあったりします。(これってみんなあるのかな)
知っていることと知らないことの大きな差
自分の中にもともとあったものを、知識として認知することで変えられることは大きくあります。
そもそも、自分の感情をコントロールしたり、相手の感情をコントロールしたり、なんていうことは私はできないと思っています。すべてを理解することなんてもっとできないと思います。
ただ、仕組みや概念を知っておくことで、それを受け入れやすくなる状態をつくることができるのではないかと私は考えます。
この本の最後のほうにも「すぐにはできるようにならない」的なことが書いておりました。
詳しくは書けませんが、私、間接的にコーチングの効果についてすごく身近に感じたことがあったんですよね。感動しましたし、感謝しています。本当に、遠からず近からずな間接的ですけれども。
コーチングも考え方の癖をちょっとずつちょっとずつ練習して矯正していくみたいなイメージがあるのですが、迷いながら失敗しながら、できるようになる時間は必要なんだと感じたんですよね。
自分の成長を自分で見守るくらいの感じがいいと思います。あー失敗しちゃったね、次また頑張ろう!、お、今回はうまくいった、頑張ったね、みたいな。
超上から目線で生意気ですが、コーチングを受け始めたであろうエグゼクティブな方々にもそういう葛藤している瞬間や妙な間が見えたりすると、応援したくなったりするものですw 失礼すぎる。
さいごに
世の中、大学進学や就職を機に、教科書ガイドのない世界で、自分で意思決定しなくてはいけないシーンに多々悩まされることになるでしょう。
人は思った以上に「みんな」を基準に動きますが、突然みんなを見失ったりいなくなったりします。
そんな時に自分を守ることができるのは自分だけです。そのとき力になってくれるのは知識です。
正しくなくても好きじゃなくてもいいです。たくさんの世界のたくさんのことを経験したたくさんの人と出会って、自分事に知識を認知していけば、どんな人生でも世界は優しく生きることは楽しいと気が付くことができるでしょう。
でもやっぱり悩んじゃうそんなときは、私とちょっとだけお話ししましょ!