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砂上の『耐性の窓』――偽りの安定に潜む影

「あの人、昔はすぐキレてたのに、最近全然怒らないよね」。そんな変化を見せる人を見たことはありませんか?
でも、その裏側に何があるのか、考えたことはあるでしょうか。


このシリーズでは、イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した愛着理論について紹介しつつ、レジリエンス(回復力)を高める方法について探ります。第一回の記事「愛着形成が育むレジリエンスの力 〜心の回復力を高める絆〜」では、愛着の重要性とその形成過程を説明しました。

こんにちは、YeKuです。

前回までの連載で、イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した愛着理論と、人がストレスに対処する際の『耐性の窓』についてお話ししてきました。

今回は「愛着形成とレジリエンス」シリーズの第7回、『偽りの耐性の窓』について解説します。

人は人生経験を積むことで、この『耐性の窓』が広がり、さまざまな出来事に柔軟に対応できるようになります。しかし、中には発達性トラウマなどの影響で、この窓が狭いままの人もいます。

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