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ケアの十月に。出会えた本と共に

九月は、せっかく今年出会えた人達がいる集まりにも参加出来なかったり、体調がその日にならないとわからないことが多かった。今週はこれとこれをしたい、そう思っても、ひとつ位しか出来ないのでストレスが溜まってゆく。うつ病のことを発信しているほっしーさんが「それが本当にやらなければいけないことか、考えてみることも大事」と言っていたように、今手元にあることが、“やりたくてずっとやれずにいるけど、別に急務ではない”ことかもしれないと、一旦落ち着いて考えることをしてみたいと思った。
 そのひとつは私が好きな読書だ。なかなか精神の状態が不安定だと、その不安に耐えられなくていろんな本に手を出してしまう。そうやって今年は沢山読みかけの本が溜まっている。しかも何気なく読んでいても何も残らないと、付箋をはったりノートに書き写したり。気持ちは頁を進めたいのに、なかなかそうできないでいた。
 体調が整わず、日々がやっとの今、本が救いなのは変わらないけど、読み方は今は変えてもいい気がしてきた。ただ読む。憶えようとか、残そうとか考えない。そうすると、今この時に集中できる。いや、集中できなくても、途中を飛ばしてもいいことにする。そうすると楽に本が読めるのだった。
 そのことを感じさせてくれたのも、とてもいい本に出会ったからだと思う。奈良県で私設図書館をされている青木海青子さんの『不完全な司書』。語りかけてくれるような本から聞こえてくる声は、自分をそのまま肯定してくれる声に聞こえる。この本を味わう時間をとても大事にしたくなってくる。十月はこの本とともに、心をケアしていければいいと思った。また何も感じない鬱になり始めているので、きっとケアが必要なのだ。
 久々にやっとノートが書けた。読んで下さる方が居たら、ありがとうございます…!

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