”辞めたい” というより ”始めたい”
先日、母親と2人でお酒を飲みました。
家族でご飯を食べることはよくあるけど、2人でお酒を飲むことはあまりなくて、変に構えている自分がいました。
こんな状況だしあまり混んでいるお店には行きたくないねと言いながら、とても雰囲気のいい串焼きのお店を見つけ入りました。
お互いに一杯目を注文し、続けて食べ物を注文。なぜか母は串焼き5種を2つ頼みました。
乾杯をしてしばらくすると、頼んだ串焼きが運ばれてきました。その串焼きを見て母は「あ、そういうことか、じゃあ頼みすぎちゃった」と。
どうやら ”おまかせ5種コース” と書いてあったのを見て、1本ずつ出てくるから2人分、と思ったようでした。
ふとした時に天然が出る母を見て、変な緊張はなくなりました。
今となっては貴重になった外食の時間。美味しいご飯にお酒も進み、気付くと僕は、最近少し考えている転職のことを母親に話し始めていました。
いつもなら話の腰を折ってくる母が、珍しく何も言わずに頷いて聞いていました。
話が終わったタイミングを伺いながら母は言いました。
あなたは別のことがやりたいんでしょう?
今の仕事が辞めたいんじゃなくて。
はっとしました。
”辞めたい” というより ”始めたい” だったんだ。
さすが小さい頃から僕を見ている人だ...(悪いことはできないな)
思い返せば学生時代にも、僕の選択でたくさん母親を振り回してきました。
何か新しいことをしたいと常に刺激を求める僕を見て、飽き性という人もいましたし、祖父母はそんな僕を心配もしていました。
そんな僕の背中をいつも最後には押してくれて応援してくれたのが母でした。
母と話して僕の転職ルールを思い出しました。
それは「ポジティブ転職」をすること。
あれが嫌だから、これが合わないから辞めるではなく、自分が他にやりたいこと、進みたい道があるからこの仕事を辞める。
それが「ポジティブ転職」です。
つまり辞めるのではなく、始めるのが僕の転職の考え方です。
ただ僕以外の人には全く推奨しません!!!
僕の妹にも嫌なことをされたり、やらされたりしても無理に続けて、心を壊してまで世間体を気にする必要はないと教えています。
なのでこれはあくまで僕の意地みたいな変なこだわりです。
別のことをやりたい、だけじゃない確固たるやりたい何かが見えてきたらきっと転職すると思います。
まだまだ新しいことが始められることにわくわくしています。
そういえば、少し天然で、でもちゃんと子供のことを見てる母の誕生日がもうすぐ来ます。
普段あまり素直になれませんが、とにかく長生きして幸せでいてほしいなと思います。
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