見出し画像

活動にバリエーションを

よこはま発達サポートルームの公認心理師の堤田です。

物をよく見る力や見比べる力を伸ばしていくことを目的としたマッチング課題についてご紹介させていただきます。マッチングでは、同じ物と物を探す必要があるため、物をよく見る力だけでなく、“同じ”という概念も培われていく課題でもあります。

「同じ実物と実物」をマッチング

写真1の課題では、ブロック、洗濯ばさみ、ボタンを見て、それぞれ同じ場所に置いていってもらいます。

写真1

「同じ写真と実物」をマッチング

写真と同じ物はどれかな?と見比べる必要があります(写真2)。

写真2

「同じイラストと実物」をマッチング

イラストは白黒の物を用意したため、物の形をよく見ることが重要です(写真3)。

写真3

課題の発展

マッチング課題に慣れてきたら、同じ色や形で分類する属性同士のマッチング課題にもチャレンジしていきます。色の概念が芽生えているお子さん向けに同じ色の穴にモールを入れる課題を設定しました(写真4)。

赤、黄色、青の3色で取り組みます。穴をやや小さめに作ったため、指先でモールをコントロールする必要もあり、プットインの課題にもなります。

写真4

3色に慣れてきたら、6色にもチャレンジです。これは、画用紙の色と同じ色のチェリングを入れる課題です(写真5)。

写真5

サポートルームでは、お子さんの“できた!”という達成感や自信を育んでいけるように、課題の取り組み方を確認しながら、それぞれのお子さんにとって無理のない範囲で、活動にバリエーションを出すように工夫しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?