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さまざまな多様性とそれぞれができること
(5,013文字/個人差はありますが、約8分~12分程で読めると思います)
よこはま発達グループの佐々木です。週末は川崎医療福祉大学(岡山)にて開催された「自閉症ネオカンファレンス」に参加していました。僕は運営側なのですが、いくつかに司会として参加させていただきました。僕の他に、内山先生、宇野先生もご一緒でした。全国にいる仲間の方々とお会いできたこと、また新しい仲間の方々と出会えたことで、エネルギーを充電して横浜に戻ってきました。
嬉しかったのは、このグループの皆さん同士も対面で会い、それぞれに意見交換をされていたことです。そうした場面を見ると、「続けてきてよかったなぁ」なんて思えました。
そして、Facebookでもお知らせしたのですが、2024年12月16日に単著『場面別 気になる子の保育サポートアイデアBOOK』が発売されることになりました。これまで出会い、支えてくださった親子、関係者の皆さんから教えて頂いたことを、僕なりにまとめてみました。保育現場向けに書いていますが、エッセンスはどの現場でも共通だと思います。
本のオビは、無理を言って内山先生にお願いしました。学生時代から育てて頂いたからこそ、どうしても内山先生にお願いしたかったのです。内山先生、殺人的に忙しい中、本当にありがとうございました。ちなみに、下記のリンクより予約が可能です。
多くの方々に届けたいと思っています。そして、昨日の間に本当に多くの方々にシェアやご予約のお声を頂きました。本当にありがとうございます。
さて、今回のコラムは今回のカンファレンスで感じたことなどを書いていきたいと思います。
多様性ってなんだろう?
僕が司会を務めたテーマの一つに、「合理的配慮やユニバーサルデザインを考える」がありました。カンファレンス自体のテーマが「多様性」なので、講師も、運営も多様にしよう!と思って企画をしました。
講師は、植木智先生(LGBTQ+、身体障害の当事者)、内山登紀夫先生、野口晃菜先生(一般社団法人UNIVA)、志村駿介先生(株式会社Lean on Me)です。「どうしてこの組み合わせ?」と思った方もいらっしゃるでしょうし、自分でいうのもなんですが、きっと今回以外には成立する可能性の低かった巡り合わせではないでしょうか。
また、講師の先生方には、「お子さんもご一緒でいいですよ」とお伝えしておりました。実際にお子さんといらっしゃるかどうかは別として、どのような立場や状況の方でも、「それもあり」という選択肢だけは提案させていただきたかったためです。
選択肢がある中で「選ばなかった」のと、選択肢がなかったなから「選べなかった」は意味が違います。もちろん、今回の企画の仕方には賛否あるだろうとは思いますが、こうした思いがあっての企画でした。
2時間のシンポジウムだったのですが、それを終えた今は「企画して良かった!」と思っています。自己満足かもしれませんが、お話を聞いてくださったみなさんにも多様性を考えるきっかけになったのではないでしょうか。
一つは、現在の多様性(ダイバーシティ)について内山先生に伺いました。内山先生は、生産性は大事かもしれないけれども、そればかりが強調され、生産性の上げられる発達障害の人だけにしょうてんが当たりすぎているのでは?というような趣旨のお話をしてくださっていたと思います。内山先生は、多様性を考えた時には、発達障害も一つだけれども、それ以外の人たちも含む考え方であると言います。これは発達障害の専門にしておられる内山先生が仰るからこそ、その意味も大きいのではないでしょうか。
そうした問題提起をスタートに、「多様性」についてディスカッションをしていきました。
「すぐに多様性の理解が進むわけではないけれども、一人一人できる小さなことを続けていくことが、大きな変化につながるのではないか。だとすれば、僕らができる、小さいけど大きなことはなんだろうか」を考えながら先生方のお話を伺っていました。
「みんなでアップデートする」
「対話する」
「当たり前を疑う」
「自分の特権性を理解する」
色々なキーワードが出てきました。
今朝のVoicyでも話をしたのですが、「つもり」が結構曲者だと僕は思っていて。
(ちなみに、放送はこちら↓)
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