医者曰く、2か月休職が妥当
まるでハンバーガーを売るかのように目の前に差し出された診断書には、「2か月の療養が妥当」と書かれていました。
この紙をもらうために今日僕は病院に来たのか。
ぼんやりと診断書を眺めながら、そんなことを思いました。真っ暗闇な未来に突き進もうとしている自分が怖く、情けなく、そして悲しい感情に苛まれます。
ごっそり出る薬を毎日飲みながらサイボーグのように働くことはもうやめていいよと言われた一方で、この紙っぺらには2か月の療養以外は何も保証してくれるわけじゃありません。誰も僕の将来どうなるかなんて教えてくれるはずもなく、いよいよやって来る退職への道だけが現実味を帯びてくるだけです。
明日には休職かというステージと並行して、なぜか僕の歓迎会日程が決まるというカオスな状況です。やたらテキパキと行動する上司は参加メンバーを集めて店の予約までたかだか1日で決めてしまいました。僕なら3営業日かかりそう。
僕みたいな人間には歓迎会なんてしてもらう資格なんかないし、いっそ放置プレイしていただいた方がありがたいのですが、やたら僕側に予定を囲うように組み込まれたスケジュールには断る理由も思いつかず、仕方なくその歓迎会には参加することにはなりそうです。つまり、それまでは生きていかなきゃいかないと。
歓迎会をキャンセルしないために生きるとかウケますよね。
でも本当にそんな感覚です。片手に診断書、片手にPCをもって働く僕は頭の中の整理が出来ないまま今日を生きてます。
あー、人生終わったなぁ。どこで間違ったんだろう。転職?去年の休職?最初の就職か、それとも大学受験?いやー、もっと前から間違っていたのかも。何が悪いのか、何が正しいのかも分からず生きてきた中で、こんなに息苦しい時間を過ごしているのに抜け出す道筋は何一つ見えません。
今右手に収まっている診断書。これを僕は出すべきなのでしょうか。出すなら、いつ出すべきなのか。今か、それとも12月まで粘るか。粘って何かが変わるとは思わないけれども…
そうこう思いながら、明日もまた出勤します。