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人工知能技術は、シンギュラリティなど起こさずとも「人間の人間への過学習」を指摘して世界そのものを刻々と変えていくという話。

IT企業の生存率曲線はワイブル分布そのもの。

安定期に入るまで容赦なく淘汰が続く一方、その後の安定が長引くとじわじわと大企業病などに蝕まれていきます。

SAP、IBM、OracleといったSustainability Solution Supplierの皆さんが一緒になって対策を考えてくれるのは後者のみ。実際、Microsoft社がBorland社やNovell社と競合した時、IBMがOracleやAppleと競合した時、いかなる第三者なら仲裁可能だったでしょうか? そもそも「タフなだけでは生き残る資格がない」と弾劾されるのは生存者のみ。後から「生き残るべきはお前の方ではなかった」と指摘しても時間は巻き戻せません。

ノーバート・ウィーナー「サイバネティクス」における「準安定性をどう維持するか」問題にまで遡る話。たちまち単純な線形フィードバックの合成だけでは説明不可能と判明し、関心は個体内のホルモン連鎖や群内におけるフェロモン連鎖といった非線形フィードバックに推移しました。これが適切なKGI(重要目標達成指標)やKPI(重要達成度指標)の設定によってステークホルダー間の互酬関係を構築するアイディアの大源流。経営陣は同時にかかる内的正義認識体系の外的生存環境への整合を検証し続ける義務も負わされる様になり、それを実現する環境の需要が生じたのがいわゆる「コクピット経営」概念の出発点。とはいえただ単に経営者の机に日報や週報や月報や業界ニュースのスクラップを積み上げただけではパンクするしかないので、映画「JM」よろしく仮想ゴーグルとデータグローブで上掲のワイプル分布の様な数理モデルのパラメーターを操作すると、その数値目標達成に必要な経営判断材料が順に提案される様な「操縦系」が生存戦略的に浮上してきたという次第。

Deep Blueがチェス名人を破って以降、他のボードゲームにおいても「コンピューターの人間への勝利」が相継ぎましたが、そこで突きつけられたのもやはり「定石=人間的生活から生まれた人間的知恵への過剰適応」なる現実。その一方で「最善手を何も思いつけない全マス確率表示状態に追い込む」といった新戦略開発過程にAGI(汎用人工知能)の出番は一切なく、ここでも再浮上してきたのはむしろCybanetic Organism(サイボーグ)概念の原義に回帰した人機一体の風景でした。これぞ未来?


ここまででとりあえず1000字弱。プロダクション・ノート的追記は以下。

そんな感じで以下続報…


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