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他社との競争に勝つためのOODAループ

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『OODA LOOP』(チェット・リチャーズ 著、原田勉 訳)を参考に、OODAループ及びOODAループをビジネスで実践するための考え方を説明しています。 詳細について知るために…
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他社との競争に勝つためのOODAループ(4/4)

4. OODAループとPDCAサイクルは、使い分ける  PDCAサイクルの考え方については「古い」と言われがちだが、そもそもOODAループとPDCAサイクルは対極的であり、両者は併用・使い分けが可能である。特に管理について、OODAループだけでは、人・モノ・金の管理はできない。 <PDCA> ・確実性が高く、データにより裏付けられる事象に有効。下流工程に向く。 ・実務ではPDCAサイクルが偏重される傾向が強い。 ・Plan重視:そこに時間をかけるあまり、適切なタイミングを逸

他社との競争に勝つためのOODAループ(3/4)

3.組織文化とOODAループ ■OODAループの実践に必要な4つの組織文化  『OODA LOOP』(チェット・リチャーズ 著、原田勉 訳)では、OODAループによるオペレーション成功のためには次の4つの組織文化が必要とされている。 (1) 相互信頼の醸成(一体感、結束力) (2) 皮膚感覚の活用(複雑で混沌とした状況に対する直観的な感覚) (3) リーダーシップ契約の実行(現場の主導性を高めるミッション) (4) 焦点と方向性を与えている(オペレーション完遂のためのぶ

他社との競争に勝つためのOODAループ(2/4)

2.戦略(戦術)とOODAループ  『OODA LOOP』(チェット・リチャーズ 著、原田勉 訳)では、戦いに勝利するためには、電撃戦/奇襲攻撃が有効であると説かれている。これはビジネスでも同様であると考えるので、紹介したい。以下は軍事の例えだが、ビジネスのイメージに置き換えて想像していただきたい。 ■奇襲攻撃の例 1. 支援部隊の正面攻撃 敵が予想できる「正」の攻めと、敵の裏をかいた「奇」(奇襲、電撃戦)を準備する。正面から戦いを始める姿勢、態勢を見せると、敵も応戦体

他社との競争に勝つためのOODAループ(1/4)

1. OODAループとは  OODAと書いて、「ウーダ」と読む。OODAループとは、軍事戦略家のジョン・R・ボイド(1927~97年)が見出した,戦いに勝つための基本原則のうち最も重要なもののひとつである。ウィキペディアでの説明は次の通り。「アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐により提唱されて、元々は航空戦に臨むパイロットの意思決定を対象としていたが、作戦術・戦略レベルにも敷衍(ふえん)され、更にビジネスや政治など様々な分野でも導入されており、コリン・グレイらにより、あらゆる分野