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『BURN THE WITCH』観てきたよ(今さら感想文)

(※映像ほか原作単行本の内容に触れています)

久保帯人先生原作の『BURN THE WITCH』が10/2より2週間限定の劇場公開(&配信)となりました!!やった~~!
私は多感な時期に『BLEACH 尸魂界篇』を浴びて“良さ”を魂に刻まれてしまった世代なのですが、そうとは思えぬ浅……ライトな感じで書き散らかそうと思います。まあ書くのに1週間かけちゃったんですけど……。

https://twitter.com/yayuyo_yuya/status/1312021175900336128?s=09

なんと舞台挨拶(2回目)に参加できました。
たまに生じる“間”などが、こう、「久保先生のマンガでよく見る感じのやつだ……!」と個人的には感じられて、現場のみなさんも原作の雰囲気を大切にしてくださったのだろうなあと思いました(なんのこっちゃかと思いますが、絵日記が間に合わなかった……)。

余談ですが、いわゆる“参戦服”みたいな文化あるじゃないですか、コスプレじゃないけどキャラの色やモチーフを意識するみたいな。
本作品は各部署みんなチェック柄だから、どのキャラのファンでも服探しやすいしポイントとかでも取り入れやすいから良いな~!と思いました。当日もほんのりWB要素のある方がいて素敵だったな。

ところで『BURN THE WITCH』って?

週刊少年ジャンプ50周年記念号に掲載された久保帯人先生(代表作:BLEACH)の特別読切マンガで、『BLEACH』20周年企画の一環として短期集中連載、映像化とメディア展開している作品です。
ちなみに公開日の10/2に原作の単行本1巻、そしてなんと劇場版の円盤も先行発売されています。スピードがすごい。私もとりあえず買った。

上映館情報や配信視聴方法は公式HPをご確認ください!
https://burn-the-witch-anime.com/

感情の列挙(Twitterでやれゾーン)

さらっと申したように、世代がゆえ深読みが醍醐味みたいなところがあるのは重々承知のうえですが、数多の有識者にお任せして、デカイ感情で語彙を消失したうめき声一覧をどうぞ。申し訳程度に改行で区切ってみました。単行本についても触れたかったけど、うるさすぎたのでまた改めて。


・レンガががばって開くとこ(ニニー出勤)好き~!
・笛の音、そういう感じ!?楽器と魔法の真ん中の音って感じする!好きだ~~!!!
・オスシチャンカワイイ
・飛行シーンかっこよ……てか背景描写えぐい
・ダークドラゴンのギョロ感が絶妙にこわい
・背景のステンドグラスが伏線、というか今後の展開の下地になってるの良いな……
・マジック#75、かっこよすぎでは!?
・ブルーノ、ガラ悪リアリストだ……(好き)
タッキネン(パイパーズのおじいちゃん)、おひげセルフモフモフしててちょうかわいいんですけど!!??スクリーンセーバとかにしたい

・メイシーの情緒がマンガの5倍はぐらぐら
オスシチャン,カワイイ!!(と、繰り返したくなる)
・日が暮れた後のシーンは空気もしっとりとしてて、音がありすぎないところも素敵
・メイシーの『特別』になりたい感情はめちゃくちゃ巷でも聞く共感話なのに、「背が高くてメイク映えしてダンスが上手いってだけで……」という初手で「SNSだったら「そういうとこやぞ」とか言われちゃったりするんだろうなあ……」みたいな生々しさを感じた。全体的にメイシーは存在がウエットだった

・シンデレラの羽化、街中と自然の脅威的な厳かさ(劇伴も良すぎる)のアンバランスさに鳥肌立った、神構図だ……
・巨大で美しいものが大きな力で静かに世を滅ぼす様、童話竜(メルヒェンズ)の名にふさわしい純粋さだし、対峙したときの絶望が伝わる
・ブルーノとリッケンバッカーの相棒感良いな……でも相棒というか使役なのだろうか?
・2人がかりでの詠唱、言葉もリズムも美しいし魔法はつよそうだしで好きの感情しかなかった
・「強欲の帷」のインクの色、漠然と青系のグラデーションかと思ってたけどド派手蛍光色で最高だった(技の解説も親切)

・バルゴ「わ~、のえるちゃんこっち飛んできた~~」ってこの期に及んでぽやぽやなの、もはや怖いってかちょっと心配なんだけど!?自分へも他者へも危機感というか命の実感ないのか!?怖くて声も出ないとかではなさそうなので……
・スカートの埃払いながら「めちゃくちゃ大丈夫です」って言うのえるが妙に現代っ子ぽさがあって良かった
『魔法が解ける理由』のシーン、今回の物語の“サビ”なだけあってニニーがまーじでかっこよかったな……最高……
・剣、思ったより物体というより光っぽさがあったから魔器ではなく魔法寄りなのかな?
・チーフ~~~~!!声のやれやれ感が最高

・えっ、のえるにかけるバルゴの声、めっちゃ良…………(チョロ)
・いやラストシーンの組み合わせ方とか畳み方とかめっちゃ良いな!!!
・曲が穏やかな感じなのが余韻に浸れるので良かった。お歌の声も好き

これ、全部良かった……だな?(気づき)

はじめましての人、羨ましすぎる

上記の書き散らしを見ればお分かりかと思いますが、感想としては、「『BLEACH』未履修だと確かにオチがちょい不親切だけど、ほとんど問題ないな」という感じです。
世界がリンクしていることが示されたのは喜びポイントなのですが、あくまでサービスショットであり今回のお話の本質はそこではないと思うので。
つよい女の子苦手じゃなかったらとりあえず見てくれ~~!くらいの気持ちです。
おとぎ話を愛する人も、クソだと思う人もぜひ。

原作もシリーズ連載(※不定期)が決定し、『BURN THE WITCH』の世界はまだまだ見ることができそうです。やった~~!

いや真面目に『BURN THE WITCH』が久保先生の入口なのもめっちゃ羨ましい体験だな……今からあの最強にかっこいいキャラデザ、痺れる台詞、美しい詠唱の数々を浴びれるとは……(私は記憶を失ってもう一度好きなものに出会ってびっくりしたいと思うタイプなので初見さんほんとに羨ましい)。

「BLEACH知らないと面白くないかな……」など、もし思うことがあるならば、そんなことはないので手を伸ばしていただけましたらと思います!配信でも見られるので!なにとぞ!

※以下はマンガも映画もみた人向けの感想文です。

読切版(Don't Judge A Book By Its Cover)のあれこれ

(※こちらはマンガ・映像ともにご覧になった方向けです)


読切版は作品にどう反映されるのかな……?と色んな意味で心配してたのですが、散りばめられている感じでしたね。「うお~!ここか~~!!」みたいな。

個人的には、ラストのバルゴとのえるのシーンが原作よりゆったりめな雰囲気だったのがめちゃくちゃ良いな、と思いました。
抱きついてる感じだったのが服を握るくらいのニュアンスになってたりとか、バルゴが手を回さずにいるのがわかりやすく描写されてたところとか。そしてそのまま声をかけるバルゴの声の、トーン……!優し……!
好意を持っている(※向こうはどうかわからない)相手が接近してきて、浮かれもそこそこに「何か嫌なことあった……?」って相手の心配ができるの、良いやつだな……(でもなんか命の危機などには鈍感ぽいんだよな……へこたれない性格とかでなく何か欠落しているのか……?心配……)。
からのオスシちゃんの発言で、ザッ……て引かせて「まあそんな上手くいかんわな」って感じが良かったです。そこからラストへの流れもスムーズですごかったな~

というのも、#0.8のセルビーとのやり取りを受けての、のえるの「今のはちょっとカッコよ良かったです」がないとラブコメ(のえるのバルゴへの気持ち)要素が唐突なのでは……?と思ってたので、あのほんのり具合がちょうど良いなと。
これは私の趣味嗜好の問題な気もしますが。

そのあたりも含めて読切版を余すとこ拾おうと思うと、どうしてもバルゴのスケベ心(パンツ周り)(パンツ周りって何)を拾わないといけなくなるので難しいな~……と思い、本編を観るまでおせっかいにも「あれやるんか……!?」とドキドキしてました。笑
先生がご自身でもおっしゃっていたけれど、読切版は色んな意味で「身内に向けてかかれた」ものだな~という感じで、読みながら「初見だと振り落とされてる人もいるだろうな……」と思ったのですが、連載版読んだら「えっ、お話が刺さる人、もっといるでしょ!?」って思っちゃったんですよね。面白すぎて。

ただ「パンツみせて」を乗り越えた人だけしか「魔法が解ける理由」に辿り着けないの、あまりにも……あまりにもじゃない……!?
と思っていたので、映像版は原作尊重と初見層とのバランスの良さ、WBの正体が判明するタイミング、諸々含めてあれが最適解だな、と個人的には思いました。

(だからこそ、単行本であの話が『Don't Judge A Book By Its Cover』と名付けられたことにひっくり返るほど痺れてしまった訳ですが……よぎるであろう感情を見透かされてるの笑うしかなかった、死ぬまで痺れて生きていく


※最後に念のため明記しておきますが、あらゆる性別のペア(恋愛感情の有無を問わず)において、嫌がる行為を繰り返すことを良しとは思っていません。ほんとに念のため。

もしここまで読んでくださった方いらっしゃいましたら、本当にありがとうございました。

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