西洋哲学の始まり~神話から哲学へ~
こんばんは、チーママやよいです。過ごしやすい日々が続いていますね。
紅葉でも観に行きたいですが、色づき具合は今年はどうでしょうね。
東京の書道教室 書道のはな*みち 主宰 スパルタ書道家 高宮華子先生の双子の姉、はな子ママのラジオ番組「はな子ママのお部屋」を聞いて、学んだこと、気づいたこと、感じたことなどを愛弟子兼チーママやよいの独自の視点も加えて書き連ねていきます。はな子ママのお部屋のnote支店としてもご活用ください。
はな子ママ、華子先生のことをもっとお知りになりたい方はこちらにアクセスしてみてくださいね。
今日は哲学の歴史についてお話したいと思います。
古代にさかのぼりますが、昔、人々は物語でこの世界を理解しようとしました。
どの共同体も神話を持っていました。
神話により自分たちのルーツと世界が生まれた物語を説明しようとしました。
やがて神話から脱却したのが哲学の始まりです。
哲学はキーワードを出して問いをたてるもの
というのがもともとの考え方でした。
紀元前800年、ポリス(都市国家)が誕生。
その時、哲学の創始者と言われている
タレス
は、「万物の根源は水である」
という考えを提唱しました。
この世界から水というキーワードを取り出して、この世界の存在の在り方に問いをたてました。
ギリシャに、複数の世界観がある中で、自分たちの神話が絶対であると、これも証明できない。だから、この、限界を超えるため、哲学は、
キーワードによって原理を示すというゲームを開始したのです。
哲学者は、はじめ、火や水に注目して、世界のルーツについて考えました。主な関心は、自然や宇宙でした。
これが、のちに物理や化学につながっていきます。
つまり、はじめは自然科学をもとにした哲学でした。
その後、
古代ギリシャの哲学者として有名な
ソクラテス
が現れます。
その結果、人間の関心は自然科学から社会科学にうつります。
彼は、
対話
つまり、人と話すことによって、何が正しいかお互いに確認し合うというゲームを開始したのです。
対話から、いろいろな価値観や哲学が生まれ、哲学が充実しました。
残念ながら、この対話の記録や学びは残されていません。
しかし、弟子の
プラトン
が、まとめて本に書いた
『国家』
により広まり、哲学という巨大なイノベーション(技術革新)が起きました。
そして、人間と社会の間に人々の関心がうつった結果、価値観の問題が生じました。
「私たちはどう生きるべきか」
「恋な何なのか」
人間と社会を考える上で避けて通れない
真・善・美
(まことであり、良きことであり、美しいもの)
の問題がはじめて前面に出てきたのです。
ここで、
プラトンのイデア論
が有名です。
イデアとはギリシャ語で「見る・知る」(idein)の派生語で、「見えているもの、姿、形」を意味します。
このイデア論を説明するときには洞窟の比喩がよく使われます。
暗い洞窟の中で灯りがあって、この灯りを背にして立っている人は、モノそのものではなく、影に映った影としか見ることができない。
つまり、
人間がこの世界で目にしているものは、実体ではなく、影にすぎない。
ぼんやりしていて不完全な存在。
世界のルーツというのは、このイデアという非物質的、普遍的、超越的なものとして別に存在している。
と考えたのです。
火や水に注目するのではなく、善そのものに注目。
善のイデアというものが存在していて、仮のものがあって、それが、世界を規定している、と。
考えとしては、
本物ではない、実在しているものでないかもしれない、
でもこれが「存在している」ということだよ、と。
神話があって、物語によって私たちの価値観を支配するのではなく、私たちの社会というものは、実在しているものとは別に、私たちの考えによって存在している。
これを正解にするのではなく、これについて問い始めたのです。
さらにプラトンの弟子、
アリストテレス
が、この思想を批判的に受け継ぎました。
この批判的、というのが大事なんですね。
哲学に正解はないですもんね。
弟子が批判的に受け継ぐというのが面白いですが・・・。
アリストテレスは、
存在というのは、物質的な素材と、内在する性質、両方ある。
ということを考え始めました。
経験できるものと、経験できないものとついて、世界の究極の原理を追い求めていきました。
このように、
西洋哲学は
ソクラテス、プラトン、アリストテレスにより哲学が誕生し
自然から人間社会への探求に向かっていったのです。
哲学の歴史の話は、この後もう少し続きますが、長くなりますので、
今日はこの辺で・・・。
何となくでも哲学というものに興味を持っていただければ嬉しいです。
それでは最後に
今日の草書はこれ!
わかりましたでしょうか?
正解は
意
でした!
今日はなかなか難しい話の内容だったかもしれませんが、最後までお読みいただきありがとうございました。
おやすみなさい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?