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あふ食堂へ行ってみた!

 あふ食堂とは何ぞや?「あふ=AFFF」:Agriculture(農業)、Forestry(林業)、Fisheries(水産業)and Foodの頭文字なんです。

 3月23日、木曜日、お昼の12時15分。ここ、東京は霞が関の農林水産省。いかめしい建物に入り、受付で入構許可証をもらって中に入ると、そこは日本の農林水産業の政策を推進する中枢部。建物がいささか古いせいか、それとも官庁特有の雰囲気なのか、なんともいかめしい空気が漂います(失礼!でも正直にそう感じました!)。廊下を歩くと壁面に腰板を追加して少しウッディな雰囲気にリフォームしてありますが、元々の器の醸し出す雰囲気がどうも・・・(度々失礼!悪気はないんですけど・・・)。

  さて。この日本の農業政策のおひざ元の地下1階にあるんです。有機農産物をふんだんに使った食堂が。しかも一般人にも利用できるんです!この食堂の存在を教えてくれたのは友人Mさん、昨年6月のことです。→「5月31日に農水大臣が会見にて発表したコメントによると、『明日6月1日に、農林水産省の職員第1食堂がリニューアルオープンいたします。この食堂では、有機農業に対する認知度向上を図るため、有機農産物をふんだんに使ったメニューを提供していくことといたしています。まず、この食堂を有機農産物を使用するモデルケースとして他省庁に情報提供を行いまして、他省庁の食堂における有機農産物の使用を促してまいりたいと考えております。』」とのこと。おお~っ、これは一度体験突撃取材をしてみなければ!・・・とずっと思ってました。ただ、官庁の食堂ですから平日しか営業していません。それがネックでしたが、今回何とかチャンスを掴んだので逃さずはるばる東京へ食べてきました!

 どうです?いきなり「今週の有機野菜」なんて、どこの自然食レストランだろう、と勘違いしてしまいます(笑)。写真には撮りませんでしたが、ちょうど昼飯時にぶつかり、食堂前には長蛇の列ができていました。それでも並ぶこと10分ほどで席について食べ始められたのでほどほどの混雑ぶりでしょう。子ども連れの方をチラホラ見かけました。春休みの自由研究?気になりましたが見知らぬオジサンが話しかけるのもなんだし・・・。

 「全力で 有機農業」・・・いや、これホントに農水省のキャッチコピー??(またまた大変失礼しました。でも笑い転げてしまうのは僕だけだろうか。このコピーを当たり前に受け止められる世の中に早くしていきたいですね。切に思います!)

 今回いただいたのは「あふ魚定食」今日は「沼津直送 深海魚メヒカリの唐揚げ定食 950円」自給率81%と書いてあります。今日の定食メニューの中では一番高い自給率です。さすが農水省、野菜やコメだけでなくサカナも直送など力を入れて調達してるんですね。このメヒカリという魚、初めて食べましたが、ワカサギみたいでクセがなくとても美味しかったです。衣もサクッ、フワッとしてgoodでした。定食は小鉢を2品選ぶことができて、切干しの煮物とゴボウなど根菜類の煮物をセレクトしましたが、他にもひじきとかガンモとか、和食系の渋い小鉢が多い様子で、なかなか渋いなぁ、でもちょっと地味過ぎるんじゃないかなぁ、と一長一短の印象でした。お汁は豚汁の豚の代わりに魚のつみれを入れた具だくさん汁で、なかなか良かったです。ごはんがちょっと柔らかすぎてベチャッとした感じだったのが残念でした。

 全体的な印象としては、まあまあ良心的で良いんじゃないかなと感じました。ただ、毎日食べるお昼御飯が950円というのは、ちょっと高いんじゃないかなぁ。でも都心の昼食事情としては一食1000円ぐらいはかかるのが当たり前なのかもしれません。でも700円ぐらいを目指して頑張ってほしいですね。それこそ「全力で 有機農業」ですよ。もっと安く、もっと庶民(国家公務員だけでなく)が当たり前に食べられるように・・・・!!

 僕の最近の興味は「社員食堂の有機化」なんです。「学校給食の有機化」が一部で注目を集めつつありますが、同じように「働くひと」すべてに美味しくて地球に優しくてカラダにもココロにも優しいお昼ご飯が提供されるような世の中に変えていけないかなぁ、と考えています。「あふ食堂」はまだほんの第一歩かもしれませんが、一般人にも開かれた食堂として先進事例を実践しているのは貴重だと思います。これを一般企業にどう波及させていくのか、農業政策の中枢の手腕が試されるのはいよいよこれからですね!


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