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「白だったらどうしてくれんの?」と凄んでいたモトオでしたが、医者からASDと言われると、あっさりそのまま発達障害専門クリニックに通い始めました。 お金や権力に弱いので医者の言うことは聞いたり、私にそんな口を叩いたことなどなかったかのようにするモトオの態度には腹が立ちましたが、とにかくこの時は前進と思い喜びました。 そのクリニックには、私が勉強してあったらいいなと思われるプログラムがいろいろ用意してあり、SST(ソーシャルスキルトレーニング)もありました。 話が前後します
「あなたも発達障害じゃないかと思う」と勇気を出して言ったら、モトオにこう言われました。 ムスメよりも特性が強かったモトオが発達障害であることは明らかでした。元々我が家にはムスメが生まれる前からモトオに問題があり、私が我慢していたのです。 これを本人に伝えたらどうなるか、考えただけで動悸がする私でしたが、発達障害だとしたら、原因がはっきりするので改善の余地があるとも思っていました。 私は言葉を選びながら、切り出しました。 「結婚してからずっとあなたの言動がおかしいと言っ
自己理解ができない モトオは車好きでしたが、自分から好きだと言ったことは一度もありませんでした。「あなたは外車が好きだよね」と言われると「オレはスポーツカーが好きなんだ!」と逆ギレしていたのも、基本的に自分のことを理解するのが苦手で、おまけに人から決めつけられることが何より嫌いだったからだと言えます。 決めつけるも何も、好きなら好きと言えばいい話ではないか、と思ってしまいますが、些細なことにこだわってしまう特性は、その思い込みが激しければ激しいほど、他害に繋がってしまうの