筋トレが必要なのでしょうか?
昨日からの話の続きですが、スクワットを行い腰痛が出た可能性のお話をしましたが、特に「クライアント様が何故急にその考えに至るのか?」今日のテーマにしたいと思います。
<クライアント様の思い>
「いつも運動不足だから筋肉が落ちる不安」と言う理由からの運動でした、しかしながらそこはお話差し上げないといけないと思います、実は普通に生活する上で「基本的に日常性生活を行う程度の筋肉はあります」、なので過剰な運動や患部へ悪影響を起こすトレーニングはマイナスです。
<日常生活で必要な事と筋肉が落ちる時>
ここは大切で誤解されることが良くあります、本当に筋肉が落ちる場面は「入院などされ寝たきり状態」の場合やギブスなど固定具で完全に休ませたなど残念ながら筋組織は退化します、なので起き上がっても歩行さえおぼつかない事もあると思います。
ちなみに筋力低下は14日間以上何もしないとトレーニングする前に戻ると言われます、つまり日常生活の中で通常活動は可能でアスリートのように特化した運動でなければ問題ないです、それより日頃の業務で必要と感じるのは「柔軟性」と「モーターコントロール※1」です。
この2つが低下すると自身が思うように身体を動かし重心移動からの動きが出来なくなり痛みに転じていることを多々お見かけます、機能低下から代償した一部の筋や骨を過剰に使うことで問題点を起こしている臨床から、今日は筋トレよりその部分に焦点を当てて書きました。
※1モーターコントロール:身体を通りにイメージ通りに動かすため、神経系や筋肉・関節等を調整する能力
例えば背中を起こし姿勢を良くする動作で、本来ならインナーマッスルで多裂筋が縮んで背中を起こします、しかし何らかの機能低下で働かず代わりにアウターマッスルの脊柱起立筋が収縮しその姿勢を担う事で、間違った動作を記憶し腰痛への原因にもなる。これらは多裂筋のモーターコントロールがちゃんと機能していないと考えます。