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【文章】心が柔らかくなる瞬間を。

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写真と言の葉。どこかにある物語。
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2024年10月の記事一覧

ルイージが飛ぶ夢を見る

ルイージが飛ぶ夢を見る

「だいたい現実をきつく見たら悪い事ばっかりに焦点が当たるものじゃない?でも考えてごらんよ、水の中に暮らす生き物も空を旅する生き物もましてや地上に暮らす生き物だっているのよ?それを現実的じゃないと、どうして言い切れるのかしら?ねぇあなたが見詰めているものは、本当に現実なの?」

そうひと息に言うと、日本酒を飲んできたと言うその人は、ポートシャーロットのソーダ割りをコクコクと飲み干した。

「何かおす

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ジョニ・ミッチェルと東京タワー。

ジョニ・ミッチェルと東京タワー。

ジョニ・ミッチェルの「BLUE」を聴きながら東京タワーを読んでいた。

そう言うべきか。

東京タワーを読みながらジョニ・ミッチェルを聴いていた。

そう言うべきか。

カクテルを混ぜ合わせた時のようなある種の浮遊感と甘い空気感が漂った平日の昼下がり。

ふと記憶が浮遊する。

「君と彼女が一緒にいる所を想像できるよ。」

そうそのバーのマスターは、何も言ってないのにその人の名前を出して。
それか

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サヨナラCOLORに想いを馳せて。

サヨナラCOLORに想いを馳せて。

サヨナラCOLOR
この歌を初めて知ったのは、高校1年生の春。

中学生の頃に始めたギター。
どうやら他にもギターを弾ける同級生がいるらしい。
そんな噂を耳にしてその同級生と一緒に公園でギターを弾いた時、彼が歌ったのがこの曲だった。

それまで知っていた曲と違って
なんだか大人な感じがした。

「何この曲?」

「サヨナラCOLORだよ。こないだ駅前で歌ってたらさ、たまたま失恋した人が来てさ、この

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映画のような日常

映画のような日常

昼下がり。
気候が心地良く用事を済ませて目的地もなく自転車を漕いでいく。

そう言えばと思い出して。

美術館へ。

「平成」から「令和」へ、美術界を席巻したトップアーティストたちの作品達が集まったジパング展を観に行った。

魔界。

そう言いたくなるほど
作品のひとつひとつのエネルギーに慄いて
ただの紙、ただの木、そう言ってさえしまえるものに確かな命の息吹が宿っていて。
アーティストとは、そうい

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本を蝶にして。

本を蝶にして。

夕刻のチャイムの時間が変わった。
10月がやってきたんだなぁ。

「やわらかなレタス」というエッセイを読んでいた。江國香織さんの。

なんだか甘やかな香りのする読後感が好きで酔いしれる。
顔を上げて驚く。
そこには、紙と文字しかないのだ。

なんて。

そんな魔法をかけてしまう人がいる事。
きっと彼女は、魔法遣い。
そして
これは、魔法の書だ。

だけど、それは、感じられる人にしか感じられないもの

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グラスの中に旅路

グラスの中に旅路

ハイボールを飲んでいる。
ディワーズというスコッチウイスキーの。

すっきりとした味わいで飲みやすい。

ただいまライブのリハーサル終わり。
今宵は、バーライブ。

ライブの前には飲んだり飲まなかったり。
いやほとんどの場合は、飲まない。
やっぱり多少なりとも演奏に支障があるから。
でも今日は、ソロライブ。
飲みながら色んな話をして歌を歌いたい。

人の身体って実直だよね。
そんな事を思いながらグ

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天使は、そんなところにいるのかもしれない

天使は、そんなところにいるのかもしれない

あと2ヶ月後には、クリスマスをやってるらしい。
信じられない。と、思いながら
スーパーまでの道を歩く。
人の対応力について思い馳せたりなんかしながら。

気付いたら空に入道雲は、なく
天使の羽のような雲が広がっている。
天使を、最初に見た人が居たから
天使は、生まれたんだろうか。
なんて
思考は、あれよ、あれよと、回り道をする。
考えるべき事を考えるよりそんな時間が人を造っていくような気もする。

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