前例のないオンライン社内イベントはどのようにして生まれたか?【後編】
こんにちは、やわデザnote編集部のマサです。
前回ご紹介したまったく新しい社内イベント、大人の社会見学「目的地は鬼ヶ島」。後編では、社員同士の交流にスポットライトを当ててご紹介します。
「社内」コミュニティから「車内」コミュニティに!?
本プロジェクトでは、社員が「大人の社会見学」を一緒に楽しみ、お互いに交流し、プロジェクトを応援する場として、マイクロソフトのTeamsチャットグループを使った「どんぶらコミュニティ」を立ち上げました。
「どんぶらコミュニティ」での交流は、ともすれば聞くだけになりがちなオンラインイベントの新たな楽しみ方であり、「大人の社会見学」というコンセプトにピッタリの取り組みと言えるでしょう。
コミュニティを作るにあたり、まずは、以前の記事でご紹介した「やわらかチャット」にて「どんぶらコミュニティ」への参加者を募集しました。すると、正式なイベントの告知前にも関わらず、あっという間に「鬼ヶ島に行きたい」という社員が100名以上も集まりました。
社内コミュニティならぬ「どんぶらこタクシー」の車内コミュニティ、まるで、桃太郎が犬・猿・キジという素晴らしい仲間と出会った時のような、心強い気分になれました(笑)。
社員の知を集め進化する
「目的地は鬼ヶ島」のイベントは9回の連続ものです。
イベント開催前から「どんぶらコミュニティ」内で制作チームと参加者が交流する仕組みをつくることで、イベントを一緒に盛り上げたり、参加者の意見を企画に取り入れたりすることができると考えました。
これは、仲間とワイワイしながら多様な知を集め、よりよいものを作り上げていくというコミュニティ活用法の一つです。手を挙げれば、社員の誰もがこのプロセスに参加できます。
制作チームが悩んだときは、「どんぶらコミュニティ」のみなさんが相談に乗ってくれます。例えば、以下のようなやり取りがありました。
他にも、タクシーのドアが閉まる音をみんなで探したり(最終的には使いませんでした)、告知ページに設置するリンクボタンをタクシーチケットにするための意見やアイデアを募集したり、イベント内で使う写真はどれがよいか選んでもらったりしました。
「どんぶらコミュニティ」は、反応がリアルタイムに返ってくるため、制作チームのモチベーションアップにもなります。
イベントの台本が開催前に流出?!
従来の社内イベントの常識を覆す「目的地は鬼ヶ島」でやってみたかったことの一つに、「台本の事前公開」があります。
近年、書籍の発売前に全文をネットで公開するケースが見られますが、それと似たようなものです。
「どんぶらコミュニティ」のみなさんに、イベントの開催前に台本を見たいかどうかを聞いたところ、半数以上の方が「見たい」と回答しました。
この結果を受けて、「どんぶらコミュニティ」内限定で台本を公開したところ、
といった反応があったくらいで、これ以降は特に台本に関するコメントはありません。正直ちょっと意外でした。おそらく「台本を見たくない人」にネタバレしないよう、コミュニティメンバーが投稿を控えた結果と思われます。
台本の事前公開は、「参加者が、台本を見ることも見ないことも選べる」という、イベントに対する新たな楽しみ方を提供できたのではないでしょうか(笑)
グラレコしたい社員も続々と集まる
本noteでは初めて触れますが、実は「やわらかチャット」から派生したチャットグループが他にいくつかあります。現時点で参加人数が多いのは以下の3つ。
「やわらか介護」チャット(約120名が参加)
「やわらかEnglish」チャット(約240名が参加)
「やわらかグラレコ!」チャット(2つあり、延べ320名以上が参加)
どのチャットグループも「どんぶらコミュニティ」同様に、1日~1週間で100名以上が集まる好評ぶりです。
特に、「やわらかグラレコ!」チャットは、社内でイベントがあると自発的にグラレコを描いて投稿してくれる社員が現れ、他のチャットグループとは違った盛り上がり方をしています。
そこで、「目的地は鬼ヶ島」プロジェクトでは、「やわらかグラレコ!」のみなさんにも以下のように声をかけることにしました。
すると、
たくさんの仲間が「どんぶらコミュニティ」に集まりました。
大人の社会見学、出発進行!
「目的地は鬼ヶ島」の主催はデザインセンターですが、役員の福田CIOをはじめ、記事執筆や情報拡散のプロである広報部門の方、社員向けに様々なライブ配信を手掛ける「TechLive」チームなどからも、多大なサポートを受けています。おかげさまで、鬼ヶ島へ出発する前から大きな盛り上がりを作ることができました。
そして迎えた第一回目のイベントは5月26日に開催。ランチタイムにも関わらず、ピーク時には約300名の社員が視聴してくれました。
約65分のイベント中にクラウドサービスの「slido」に寄せられた感想やコメントは、300件以上と非常に盛り上がりました。
まさに、オンライン時代における「大人の社会見学」になったのではないでしょうか。
本noteでは、各回のイベントの様子やアーカイブ映像などを公開していく予定です。気になった方は、フォローやスキをお願いします!
動画制作メンバーの募集に手を挙げてくれたデザイナー(オグさん)が作ってくれた予告動画をぜひご覧ください。