進路
中学3年生の秋、
学校で進路の最終提出があった。
私は夏休みに自分が行きたい高校の見学を済ませ
ある日両親を夕食後に別部屋に呼び出して
そこに行きたいと伝えた。
すると思いもしない答えが帰ってきた。
どうしてA高校に行けるのに
B高校に行く必要があるのか?と。
どうやら高校は偏差値で選ぶものであり、
成績的に自治体一偏差値が高い高校に行けるのに
なぜ2番目のB高校を選ぶのか?という事を
迫られているようだ。
しかも私はA高校に行き、地元の国公立大学に
入り、教師になることが決まっているのだと
言われた。
??
初耳だった。
しかもそこには何も理由がなかった。
ただ自分たちもそうしてきたから、という事だった。
それから毎晩のように、
B高校に行きたい気持ちを熱くプレゼンした。
費用に一番うるさいことがわかっていた私は
公立のため費用は変わらなかったが、
いかにB高校の校舎等が新しく出来て
施設が整っているのかなどの資料を作った。
そして進路についても調べて資料を作って
説明した。
ところが最初から聞く耳持たずだった。
日に日に私の人格否定へと変わっていった。
ある日私は頭にきて、父はわかるが
より強く私の進路を決めつける母に
言い換えしたことがあった。
「短大にしか行ってないのになんで分かるの?」
そしたら母が泣いてしまい
父に泣かしたと責められ
地獄絵図となった。
その後母は私にだけ料理を作らなくなった。