【開催報告】育休後カフェ® by タニモク
昨日、2月17日(土)にワーキングマザー向けのイベントを開催しました。
タイトルは、"次の一歩を踏み出したいワーキングマザーたちへ「育休後カフェ® by タニモク」で2019年度の目標をたてよう"。
現在育休中の方から下のお子さんがすでに10歳という方まで、13名のワーキングマザーが集まってくれました。
■「育休後カフェ®」って?
「育休後カフェ®」は仕事をしながら子育てしている(したい)方たちに、自分とじっくり向き合うための空間と時間をともに共有し、仕事も育児もあきらめずに、自分らしく両立できるようにするという目的で、育休後コンサルタントの山口 理栄さんが2011年に始めた活動です。
今は山口さんの他、認定ファシリテーターがそれぞれの地域や職場でを開催しています。
私も認定ファシリテーターのひとりでして、今回は「タニモク」というワークショップを通じて参加者それぞれが自分の目標を持ち帰れるような内容を企画しました。
■「タニモク」とは?
「タニモク」は、参加者が3〜4人のグループになってお互いに人の目標を立てあうワークです(「タニンのモクヒョウを立てる」から「タニモク」)。
自分以外の視点を入れることで、思いもよらないアイデアや選択肢を発見できると評判で、今回も「タニモクをやってみたいと思っていたから」という理由で参加してくれた方が何人も!
「タニモク」の公式サイトにマニュアルがあるので自分たちでやってみてもよいのですが、今回は「タニモク」の生みの親であるパーソルキャリアの三石 原士さんをお招きし、「なぜタニモクを作ったのか」というところからお話いただいた上で、直々にグループワークのファシリテーションをしてもらいました。
■人に目標を立ててもらうと何が良いのか?
こちらは、三石さんが「タニモク」を作った背景をお話されているところ。
人は自分自身のことを決めるときは慎重なマインドセットで臨み、結果として野心的な目標を立てるのが難しくなってしまう。一方、他人のこととなると冒険的なマインドセットで考えることができて、大きな目標を提案できるのだそう。「タニモク」はその心理を利用し、他人の助けを借りて自分では気づかなかった新しい可能性を発見する手法なのです。
■他人が立てた目標に納得できるの?
実際にやってみる前は、「初対面の人が短時間で考えた目標が、果たして自分にとって意味のあるものだと思えるのか?」と疑問に思ってましたが、これが以外といけました。
その秘密はたぶん、「自分の状況を説明する1枚の図」を描いて説明するところにありそうです。
▼「自分の状況を説明する図」のサンプル
制限時間が3分で、プロのイラストレーターでもない普通の人がたくさんのことを表現する絵を描くのは難しい。よって多くの人は、今もっとも気になっている状況とか変えたい現実にフォーカスして描くことになるでしょう。それを元に話をすることで、他の人ともピンポイントに目線を合わせることができるのかな、と思いました。
▼自分の状況を説明する図を描く皆さん
図を描いたら、ひとりにつき約30分かけて以下のワークを行います。
1)主人公(本人)が自分の状況を簡単に説明
2)主人公が他の人から質問を受けて答える
3)他の人が主人公の「目標」を考えてA4用紙に書く
4)他の人が主人公に対して「目標」をプレゼンテーションする
私もグループワークに参加したのですが、ワーキングマザーの普段の生活の中で、30分も他の人と自分について話し合うことってほとんどないんですよね。なんだかそれだけでも新鮮でしたし、目標を立ててもらう前の質問を受けて答えている段階から、自分にはない視点に気づかされ、頭の整理になります。そして、考えてもらった目標は「確かに、そうすれば良さそう!」と背中を押されるものでした。
■目標を目標で終わらせず、実行に移すTipsも
ワークの後は三石さんから、目標をちゃんと実行に移すコツやご自身が実行されていることの紹介も。
参加者の皆さんからは以下のような宣言や感想もあり、みのり多い時間になったかな、とホッとしております。
・今日グループになった3人で連絡を取り合い、実行目標の進捗を確認し合うことにしました。
・「タニモク」をやりたいと思っていたのでそれが叶えられたこと、自分の深いところを知ることができたのがよかった。
・三石さんのお話も、グループ内の他のおふたりのお話も、目からウロコでした。
・タニモクを会社でもやってみたいと思います。
・お互いに刺激のある目標が立てられたと思う。
▲私は最初と最後のあいさつや連絡事項の伝達をしただけで、申しわけないくらい三石さんに全部お任せ状態。三石さん、ありがとうございました!
■来月は「ハハリョク」をテーマに開催!
「育休後カフェ®」、3月17日にも開催します。
今度は、ハハリョクlabの鎮目彩子さん(NPO法人ミラツク主任研究員)を迎え、「ハハリョク」とはなにかを伺った後、みなさん自身の「ハハリョク」について考えるワークを行います。
母になったからこそ鍛えられた力を仕事や人生に活かしたいという方、ぜひお越しください!